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【クリストファー・ノーラン】オッペンハイマー Oppenheimer【キリアン・マーフィー】Part11

1 :名無シネマ@上映中:2024/04/04(木) 10:45:08.52 ID:zq1kxOdZ.net
2023年3月29日公開

オフィシャルサイト
https://www.oppenheimermovie.jp

前スレ

【クリストファー・ノーラン】オッペンハイマー Oppenheimer【キリアン・マーフィー】Part10

https://lavender.5ch.net/test/read.cgi/cinema/1711952882/

2 :名無シネマ@上映中:2024/04/04(木) 10:53:26.08 ID:vOSnvAtH.net
>>1


3 :名無シネマ@上映中:2024/04/04(木) 23:01:44.75 ID:qlZvs5ZV.net
https://www.cnn.co.jp/style/arts/35217237.html
「オッペンハイマー」が日本公開 核戦争の恐怖経験した唯一の国で上映
2024.04.04 Thu posted at 11:30 JST

4 :誘導:2024/04/04(木) 23:33:02.46 ID:yj40gUCO.net
このスレッドは重複しております
以下のスレッドに統一してください

【クリストファー・ノーラン】オッペンハイマー Oppenheimer【キリアン・マーフィー】Part10
https://lavender.5ch.net/test/read.cgi/cinema/1711919095/

5 :名無シネマ@上映中:2024/04/05(金) 08:59:46.21 ID:zpLDQM1K.net
https://lavender.5ch.net/test/read.cgi/cinema/1711919095/
を先に使え
その後ここ使って次は13で建てろ
いい加減ルールは守れ

6 :名無シネマ@上映中:2024/04/05(金) 20:41:03.16 ID:+/neghWc.net
町山智浩とDr.マクガイヤーの『オッペンハイマー』復習回
https://youtu.be/K0h0fIGsBw4

7 :名無シネマ@上映中:2024/04/06(土) 07:54:12.74 ID:EiTApzL2.net
人間は果たしてこの頃と比べて賢くなったのだろうか。

映画「オッペンハイマー」の時間軸をずらし、行き来させながら物語を展開し昇華させる手法は、「メメント」や「インセプション」、「TENET」にも通じるクリストファー・ノーランならではのものだと思う。

そして、これで表されるのはオッペンハイマーのひとりの科学者、男性・夫、市民として、そして最終的にひとりの人間として感じ向き合った高揚感と、その隣り合わせにあった底の見えない苦悩や失意だ。

時間軸をずらしながら高揚感と苦悩・失意を効果的に対比させ、そのギャップを最大限に際立たせているのだ。

そして、エドワード・テラーではなく、政敵の中心人物としてルイス・ストロースを据えることによって、科学と政治の対立、更に両者の間にある溝も際立たせている。

エドワード・テラーはオッペンハイマーの教え子の一人で後に水爆の父と呼ばれ、オッペンハイマーを陥れる中心人物とされることが多く、水爆の使用にも躊躇がなくマッドサイエンティストのように扱われることもある。

一方、ルイス・ストロースは原爆開発の成功後にアメリカの原子力員会の委員となり、同委員長を経て、アイゼンハワー政権で商務長官代行となり、商務長官就任まで視野に入れていたが、公聴会での偽証を理由に商務長官指名には至らず事実上失脚することになる人物だ。

国際政治学者ハンス・モーゲンソーの言葉を借りれば、「国際政治をイデオロギーの対立として考えることは相手の絶滅以外に解決の方法はなく、ひいては戦争を招く」ということになるのだが、この映画に描かれるオッペンハイマーを陥れんがための権謀術数や公聴会でのやり取りは既に戦争であるようにも思える。

8 :名無シネマ@上映中:2024/04/06(土) 07:54:22.87 ID:EiTApzL2.net
映画「オッペンハイマー」はオッペンハイマーの原爆開発や、アメリカの日本に対する原爆使用、その後の水爆開発に関わる高揚感や苦悩・失意を描いているが、実は、多くの想像力を使って ”感じ、考える” 映画ではないかと僕は思っている。

広島や長崎の惨状をもっと描くべきだったと云う意見があることは理解しているし、僕もそうした気持ちに寄り添いたい。
だが、ドキュメンタリー映画「娘は戦場で生まれた」で描かれたシリアのアレッポ、そして、毎日のようにニュースで流れるウクライナのマリウポリなどの荒廃した街、ガザ地区の惨状を見て、一瞬でこうした壊滅的状況をもたらす核兵器が存在すると想像することは大きな意味があるのではないのかとも思う。

クリストファー・ノーランは朝日新聞のアカデミー受賞後インタビューで

「特定のメッセージを送ったり、ある人について『こう考えて欲しい』と言ったりするのはあまり有用ではない。特定の行動をとった理由や、その瞬間の体験を理解してもらうことが狙いだった。彼(オッペンハイマー)の視点から物事を見ることでわかる複雑さと矛盾がある。その複雑な矛盾にこそ、彼の物語と向き合う価値がある」と話していた。

また、他のアカデミー賞受賞後のインタビューで

「核の数を減らすため政治家や指導者に圧力をかけようと活動している組織に目を向けることが、とても大切だ」とも言っていた。

TBS「News23」が毎年8月に広島出身の綾瀬はるかさんによる被爆者の方へのインタビューを特集している。

僕のレビュータイトルは、以前その中で被爆者の高齢の女性が、彼女に「命ある限り被爆体験を語り伝えたい」と、そして若い人にも戦争や核兵器の恐ろしさを後世に伝えてほしいのだけれども、そのために必要なのは『優しさと想像力』ではないかとお話しされていたところから取ったものだ。

9 :名無シネマ@上映中:2024/04/06(土) 07:54:32.92 ID:EiTApzL2.net
この映画が示唆するのは、僕たちの未来でもある。分断が進み、イデオロギーを背景にした連中の攻撃は強まるばかりだ。

白人至上主義、イスラム教原理主義、ロシア人至上主義、中国共産主義の殻を被った漢民族至上主義、ユダヤ教原理至上主義はそうだ。最近はだいぶ弱体化したが、リベラルな発言に対して、いちいち反日とバカの一つ覚えのような発言を繰り返すネトウヨも同様だろう。

彼らは、リアリズムを強調しがちだか、争い(戦争)の後の未来は提示しない。理想とするものが現状以外に思いつかないからだ。

僕たちはこうしたものと向き合わなくてはならないのだ。

邦画の2021年公開「映画 太陽の子」のレビューでも触れたのだけれども、オッペンハイマーは原爆開発に携わる前、素粒子物理学者として「場の量子論に於ける無限大の問題」を研究していた。しかし、米政府にマンハッタン計画の責任者に指名され、その後は、映画でも描かれるところだが、最後に触れさせてもらいたいのが、日本人で2番目のノーベル賞受賞者となった朝永振一郎さんとのことだ。

朝永振一郎さんは、戦中・戦後の荒廃し物資も何もかも不足するなかで、オッペンハイマーが取り組んで解決に至らなかった無限大の問題を解決していたのだ。

朝永振一郎さんは、戦争で発表の場を失われていたのだが、「これを解決していた」とオッペンハイマーに直接手紙を書いた。そして、オッペンハイマーは、これに驚き、その後、朝永振一郎さんの業績発表の場づくりに尽力することになる。そして、朝永振一郎さんはノーベル賞受賞者になった。

オッペンハイマーは、映画で描かれたように、科学者としても、男性・夫としても、市民としても、政治思想でも、人間としても複雑さと矛盾を抱えた人物だ。だが、それは僕たち皆も似たり寄ったりじゃないのか。

10 :名無シネマ@上映中:2024/04/06(土) 07:54:44.64 ID:EiTApzL2.net
ただ、この朝永振一郎さんとのことを考えると、科学者として、いや、人間としての良心を考えずにはいられない。

オッペンハイマーの生涯は、実は僕たちに大きなテーマや生き方を考える大切さを問いかけているような気がする。

核兵器を作るのも人間だが、核兵器の開発や使用を止められるのも人間なのだ。

ウクライナ侵攻が明らかになった直後、日本に「核シェアリング」が必要だと発言したバカな政治家が複数いた。

この映画を観たらどう思うのだろうか。きっとリアリズムを主張するだけだろう。
僕たちが向き合うのはこうした知恵は足りないが自己主張だけは強い者たちでもあるのだ。

※追記:

① 林檎の場面は表現に対する違和感が仮にあったとしても、あれは、事実上のコンピュータの発明者であるアラン・チューリングに対するリスペクトを表したのだと思う。

② あと、スペイン内戦に対するオッペンハイマーの支援の話が出ているので、少し説明すると、スペイン内戦では、反ファシズムの左派、フランコ率いる右派が戦ったほか、アメリカ人作家のアーネスト・ヘミングウェイなど反ファシムズ派として欧米からも義勇兵が参加、ソ連が反ファシズムを、ドイツとイタリアがフランコを支持・支援するなどし、カトリックが全体主義のファシズムを支持したことから内戦は複雑化、隣人同士で争ったケースも少なくはなく、そもそもソ連支援だのの判断材料になりえないと云うことなのだ。まあ、観る人をある意味選ぶ場面だと思う。

11 :名無シネマ@上映中:2024/04/06(土) 07:54:58.18 ID:EiTApzL2.net
このレスが1番今のところ的を得てるとおもう

12 :名無シネマ@上映中:2024/04/06(土) 07:56:22.90 ID:dtcL/t1Y.net
マンハッタン計画で原爆開発プロジェクトを担ったオッペンハイマーと戦後発足された原子力委員会委員ストローズの話。
オッペンハイマーの名前ぐらいは知っているけれど...
という状況で観賞したけれど、時期的には戦後、公聴会で問われるオッペンハイマーや更に後にストローズが議会の公聴会で質疑を受けながら、マンハッタン計画の立ち上げからの様子を振り返ってみせている体。
なのかな?
この辺の事情に詳しい人ならピンと来るのだろうけれど、いつ、なぜ、何の為に、公聴会が開かれているのかイマイチ判然としない中展開していくし、マンハッタン計画にしても、オッペンハイマーは直接開発していた訳ではなく指揮していただけなんですね。
しかも、科学的にあれやこれやの障壁があったとかいう話しではなく、人員配置がどうとか軍部との交渉がどうのとかそういうこと?
ましてや愛人云々は何のこっちゃ?

13 :名無シネマ@上映中:2024/04/06(土) 07:56:41.77 ID:dtcL/t1Y.net
まぁそれでも原爆開発に関する部分や掌返しの評価はまだ面白さもあったとは思うけれど、公聴会でのオッペンハイマーの告解の様なやり取りとか、ストローズの発言とか、そちらがメインな感じなのにそれはいらない様な...影響は機密情報へのアクセス権に関することと出世に関わることだけだし、本心を語る必要もないし、なんせ180分ですし。
見処が違うと言われたらそれまでだけど、自分にはハマらなかった。

14 :名無シネマ@上映中:2024/04/06(土) 07:57:23.24 ID:R5oPnVLd.net
この映画アカデミー取った割にはガラガラだよな
もう日本人には権威通用しないのかもしれない

15 :名無シネマ@上映中:2024/04/06(土) 08:02:10.75 ID:rSAqSWpJ.net
オッペンハイマーは科学者の中では政治向きだったけど本物の政治家の前では小僧みたいなもんだな
トルーマンの苛立ちも分からなくもない
決断して命令する人間からすれば「お前には関係無い」ってことなんだろう

16 :名無シネマ@上映中:2024/04/06(土) 08:02:31.68 ID:4kfyRg5a.net
作中オッペンハイマーがトリニティ実験を名付ける時のセリフ、誰か覚えている人いる?

17 :名無シネマ@上映中:2024/04/06(土) 08:02:54.96 ID:4DIhIY2S.net
ノーランは思いっきり文系というか文学的だろ
芸術を解するかどうかだけでロジックは重要ではない

18 :名無シネマ@上映中:2024/04/06(土) 08:03:12.04 ID:4DIhIY2S.net
冒頭からオッペンハイマーのセキュリティクリアランスに関する聴聞会(カラー映像)と、
ルイス・ストローズに対する米国上院議会?での公聴会(モノクロ映像)が同時並行的に描かれているが、
大半の観客にとってはルイス・ストローズなどという人物は初耳で「誰それ?」レベルだったはず。
あの公聴会が何のために開かれていたのかも冒頭からよく分からないし、何なら最後までよく分からず困惑した観客も多かったのでは。

19 :名無シネマ@上映中:2024/04/06(土) 08:03:23.67 ID:4DIhIY2S.net
そもそもオッペンハイマーとルイス・ストローズが出会ったのは第二次大戦後のことであって、ストローズは戦時中の原爆開発にはなんの関係も持っていない。
なのになぜここまでこのストローズという人物とこの公聴会がクロースアップされるのか、観客には最初意味が掴めない。
まああとで一応分かるようにはなっているが、理解した上でもなぜノーランがこの聴聞会と公聴会に焦点を当てて描いたのか、いま一つ違和感がある。

20 :名無シネマ@上映中:2024/04/06(土) 08:03:34.99 ID:4DIhIY2S.net
というのも観客は全員、オッペンハイマーによる原爆開発のストーリーを観に来ているわけで、
なのに冒頭から肩透かしを喰らわされ、謎の2つの聴聞会の様子が長々しと映し出され、謎が解けた段階でも
ストローズなどという開発の部外者が戦後にオッペンハイマーの失脚を企てたことなど、原爆開発ストーリーに比べればどうでもいい話なんじゃないかという感想を持ってしまう。

21 :名無シネマ@上映中:2024/04/06(土) 08:03:51.11 ID:4DIhIY2S.net
むろんノーランの狙いは「自分の業績に対する罰を受ける」ことが連鎖していく様子を描きたかったのだろうが、
観客にしてみればそんなことは瑣末な話。全員が原爆開発の細かなディテールなどを観たいと思っているにも関わらず、
聴聞会に焦点を当てることで、オッペンハイマーによる原爆開発が単なる一挿話のような扱いになっている。
いや、むしろ原爆開発こそがメインテーマじゃないのかよ?

22 :名無シネマ@上映中:2024/04/06(土) 08:04:03.64 ID:4DIhIY2S.net
だからオッペンハイマーの生涯を映画化するのなら、まず彼の学生時代(ヨーロッパ留学)のエピソードから始めて
バークレーで教鞭をとり、やがて原爆開発に関わってそれを成功させ、第二次大戦が終結するまでを描いてから、
戦後の、原爆被害に対するオッペンハイマーの苦悩と、プリンストン高等研究所でのストローズとの出会い、それ以降の2人の間の軋轢と失脚を描いていくというように
2部構成にしたほうがよほど親切設計の映画になったはずだし、この3時間という長尺もすっきり整理できたはず。
もしスピルバーグが映画化していたらそうしたんじゃないかな。
ノーラン流の「わざと分かりにくくする」という悪い習性がここでも発揮されてしまった気がするな

23 :名無シネマ@上映中:2024/04/06(土) 08:04:27.34 ID:qYGVBcq/.net
オッピーもストローズもトルーマンも映画には直接出てこないFBIのフーバーも全員愛国者

国を愛するが故に罪のない人を何万人も殺し同じアメリカ人同士を密告し陥れる

愛国心が何を生むかという話でもある

日本は戦前は愛国心を叩き込まれそれに反発すふ人は非国民と言われた
しかしそれが戦争の原因とされて敗戦後は愛国心というものをアメリカに否定された

だから日本で愛国心とかいうと右翼?とか思われるわけだが日本人の愛国心を否定したアメリカ人は自分の愛国心で世界に大迷惑をかけている

24 :名無シネマ@上映中:2024/04/06(土) 08:07:44.37 ID:GZGYnKFJ.net
5ch民って陰謀論好きよな

25 :名無シネマ@上映中:2024/04/06(土) 08:10:25.26 ID:bu5NZhVy.net
町山信者と自己陶酔コピペ
キモすぎ
小学生と中学生かよ

26 :名無シネマ@上映中:2024/04/06(土) 08:16:01.36 ID:DIaF3WOm.net
信者ではないけど町山が言ってることは的を得てると思うけどな

27 :名無シネマ@上映中:2024/04/06(土) 08:21:14.31 ID:FGllJgkm.net
映像と音楽の描写などは、さすがノーラン作品だと感じたが、別にこの映画は「反戦・反核」を目的とした映画ではない。しかし、アメリカ映画にあるような原爆礼賛の映画でもない(ちなみにノーラン監はイギリス人だ)。
この映画はオッペンハイマーという一人の男の数奇な人生を描いたもので、それ以上でもそれ以下でもないのだ。
だからこの映画に「核の悲惨さ」や「原爆投下の是非」を問うこと自体がナンセンスだと感じる。
映画のハイライトとも言える、ロスアラモスの核実験のシーンはやはり圧巻であった。たしかにあのシーンだけ切り取れば日本人には拒絶反応を感じる人もいるとは思う。ただし人が被爆するようなビジュアル的にキツいシーンは出てこない。それよりも、オッペンハイマーの想像の中で起こる、音と光の妄想のほうがむしる想像を掻き立てる分怖いようにも感じる。
ノーラン監替が原爆肯定であるかのような評価も見受けられたが、私はそんなことはないと思う。原爆を恐ろしいもの(作ったオッペンハイマーですら悪夢に苛まされるような)として描くメッセージは、欧米が

28 :名無シネマ@上映中:2024/04/06(土) 08:21:40.93 ID:FGllJgkm.net
またオッペンハイマーも、明らかに日本への原爆投下を後悔していた。それは投下後の彼の暗雲たる態度でよく伝わる。
戦争終結後、オッペンハイマーは赤狩りやロシアスパイ疑惑など、とても名誉ある者とは思わぬ扱いを受けることになる。この辺は当時のアメリカの赤狩り事情を知っていないと、ついていけなくなるかもしれない。詳しくない方は予習をオススメする。
まとめとなるが、この映画はオッペンハイマーの人生を描いた映画であり、反戦・反核を目的とした映画ではない。ただし、原爆開発した科学者の数奇な運命に興味がある人ならば、見る価値は充分にある映画ではある

29 :名無シネマ@上映中:2024/04/06(土) 08:25:00.60 ID:4aBJaxn8.net
ノーラン監替3時間、と覚悟して見始めましたが眠くならずに最後まで見ました。色々な意味で非常に面白<内容の濃い映画でした。
大変だったのは;
1) 台詞の量が半端なく多いのでついて行くのが大変でした
2) モノクロとカラー場面及び時系列の入れ替わりが多く、それが魅力的でありながら大変でした
前もってオッペンハイマーについて調べていても間に合わないことが多かった。「オッペンハイマーという名前でわかるとおりユダヤ人です」といった台詞が数回出てくるのでそれゆえナチス・ドイツに対抗するのが彼の使命だと思った。その部分も勿論あるがそんなに状況は単純でなく複合的だった。
人間オッペンハイマーの多面性に焦点をおきつつ、周囲の人々、北米の赤狩りやソ連のスパイ疑惑を利用した陰謀が映画後半の中心だった。オッペンハイマーも彼の弟も、愛人も妻も『資本論』を読んでいるような人々で理系のインテリのサークルでの雰囲気がよく出ていた。彼らの世界観と自分の能力なり才能を限りな
<展開していきたい (行かざるを得ない)欲望は相反することではなかった。現代の観点でオッペンハイマーと彼らを巡る人々、アメリカ社会、国家を評価する

30 :名無シネマ@上映中:2024/04/06(土) 08:25:27.60 ID:4aBJaxn8.net
アメリカ合衆国も同様。この映画はオッペンハイマーを軸に冷戦時代を含めた時のアメリカ合衆国をクリテイカルに描写している。
オッペンハイマーが賞賛される場面で、彼の幻想の中に広島と長崎の被爆者の様子が抽象的に映し出される。そのシーンでは鳴咽せざるを得なかった。
どんな職業や役職であれ表舞台に居続けたい欲望を執拗に持つ人間がいる。トルーマン大統領がオッペンハイマーに安堵の気持ちを与えて持ち上げつつ落とす、は短い場面だったがえげつなく嫌悪感を覚えた。
エミリー・ブラント&フローレンス・ピュー、出ずっぱりでオッペンハイマーを演じたキリアン・マーフイ、素晴らしかった。
おまけ
ドイツのゲッティンゲンの映画館で見た。若きオッペンハイマーはケンブリッジ大学では実験に不向き、ドイツのボンかゲッティンゲンに行けと言われ、量子物理学の当時の最高峰、ゲッティンゲン大学に行った。
小さい街、ゲッティンゲンを散策していたらオッペンハイマーが住んでいた家を見つけた。その家のそばの壁にあったのが"Hiroshimaplatz"というプレート。
こじんまりとした広場の名称。

31 :名無シネマ@上映中:2024/04/06(土) 08:35:00.43 ID:bme5RAGJ.net
長文ニキ多いな

32 :名無シネマ@上映中:2024/04/06(土) 08:37:42.13 ID:BJFEUL1p.net
>>26
ネトウヨは町山が言ってる事は全部否定しないといけないんだよ認めたら彼らの世界でアカ認定されるから

33 :名無シネマ@上映中:2024/04/06(土) 08:43:11.19 ID:rOizLuzF.net
この映画観たら原爆の開発をアメリカが成功させてその技術が世界に拡散した事はある種の必然だったように思えてくる
画期的な新技術の開発には科学者・技術者を多く集めて交流させなきゃダメだった
それはアメリカ以外では難しかった気がする(ナチス・ドイツではユダヤ人科学者は排除するだろうしソ連も体制に都合悪いヤツは
即粛清しそうだし)けど多く集めるとスパイも紛れて機密漏洩も起こる

34 :名無シネマ@上映中:2024/04/06(土) 08:46:00.91 ID:rOizLuzF.net
で、そのアメリカを戦争に引き込んだのは日本なんだよ(アメリカ政府はそれを望んでいたが国民は望んでなかった)
原爆を誕生させたのは日本

35 :名無シネマ@上映中:2024/04/06(土) 08:54:51.08 ID:BJFEUL1p.net
結局戦争やらなきゃよかったしさっさと止めたらよかったという所に行き着くからこうしてアメリカサイドの原爆の映画を作っても
日本で発狂するのは一部のバカな国士様だけという

36 :名無シネマ@上映中:2024/04/06(土) 09:00:32.87 ID:YGijMQ7B.net
Xとか見てると普段ノーランファン気取ってるやつが全然楽しめてないの笑うよな

37 :名無シネマ@上映中:2024/04/06(土) 09:00:47.49 ID:YGijMQ7B.net
IMAXガーとかしか言ってない

38 :名無シネマ@上映中:2024/04/06(土) 09:05:45.63 ID:OWo8BSzJ.net
太陽の子は日本にも原爆開発を志したものがいたというストーリーなので、政治のこうした武器開発に対する飽くなき欲求というのは恐ろしいと思うと同時に、やはり、科学者の純粋さも時には危ういというそんな印象を受ける作品です。
因みにオッペンハイマーは一度来日してしたことがあって、その時に朝永振一郎さんと対談してるんです。

39 :名無シネマ@上映中:2024/04/06(土) 09:06:10.85 ID:OWo8BSzJ.net
山崎貴さんのアンサーも観てみたいですよね。
あと、ドラマを再編集した「映画 太陽の子」は日本も当時原爆開発をしようとしていたことをベースにした物語で、京都に原爆が落とされるという噂を聞いた研究者が原爆の光はどんなだろうかと確かめるために京都から少し離れた山にのぼって待つ場面があるんです。
京都には原爆は落ちなかったけれども、科学者の純粋さってある意味何とも評価し難くて、この役は柳楽優弥さんがやってて、田中裕子さん演じる母親に確かかなり叱責されるんですけどね。
戦争とは人をあらぬ方向に導くものですよね。

40 :名無シネマ@上映中:2024/04/06(土) 09:06:32.12 ID:PPuCQnDJ.net
昨日のレイトで見てきた
やっぱりノーラン映画で例によって複数の時間軸が並行して描かれるので、かなり難解な作品だった
予備知識なしで見たのもあるが
初見では1時間以上経ってから、やっと3本の軸で描いてるんだなというのがわかったぐらい

ノーラン映画の中では、エンタメ度が低く、後半の核実験になるまではかなり淡々と進むので
途中で離脱したくなる観客も多くいるんじゃないかと思う
一方、頑張って見ようする観客にとっては映画を理解しようとするための格闘を強いられる楽しさがあり
映画の構造がまずわかった事だけで軽いカタルシスがあったりする

自分はそういう楽しみ方ができたけど、この映画が一般受けするとはとても思えないのに
世界的にはかなりの大ヒットになったのが不思議ではある

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