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エアリスの園芸

1 :花咲か名無しさん:2008/06/06(金) 03:19:12 ID:z1oU8IVJ.net
スラムの花売りだけあって家の中も花でいっぱい
教会は黄色の花しか育たないのか?

323 :花咲か名無しさん:2011/05/08(日) 13:43:27.64 ID:thATL7Zc.net
今日は母の日だ。
私の母は小さい頃に亡くなってしまった。
それ以来は私は母の日に
カーネーションを母の写真のそばに置いている。

324 :花咲か名無しさん:2011/05/08(日) 13:46:03.95 ID:thATL7Zc.net
でも、ここはミッドガル。
花が育たないことで有名で高級住宅街までいかなければ買えない。
いや、それどころか高級住宅街ですら手に入りがたいようだ。
(やっぱり花の値段はそれなりにする)
私は唯一ミッドガルで花を売ってる友人の元を訪ねることにした。

325 :花咲か名無しさん:2011/05/08(日) 13:50:27.89 ID:thATL7Zc.net
―教会

「エアリス〜?居る〜?」
もうぼろぼろで壊れてる扉から顔だけ出して、大きめの声でエアリスを呼んだ。
「は〜い?」
笑顔でエアリスのほうを見ると、
今日はもう一人別の人がいた。

326 :花咲か名無しさん:2011/05/08(日) 14:05:33.59 ID:thATL7Zc.net
金髪が教会から差し込む光でキレイなんだけど、その人の頭は
天に向ってバッキバッキにはねていた。
「あ!いらっしゃい〜」
私は恐る恐るその人にお辞儀をするとエアリスにこっそり話しかけた。
「ねえ、エアリス」
「なあに?」
こそこそと女子トークをはじめると一瞬その人が眉をしかめた。
・・・なんで!?

327 :花咲か名無しさん:2011/05/08(日) 14:20:31.32 ID:thATL7Zc.net
「あの金髪の人って誰?」
「ああ、彼?んーとね、私の仲間で、大切な人、だよ」
エアリスはその人を優しく愛しいものを見るような眼差しで彼を見つめた。
その目つきに嫉妬したのは私だけの秘密だ。
「ねえ、クラウド!」

328 :花咲か名無しさん:2011/05/08(日) 14:22:46.39 ID:thATL7Zc.net
彼は悪戯っ子のような笑みを浮かべながら、
「女の子だけの秘密の話は済んだか?エアリスちゃん」
と言った。
エアリスちゃん!?
「うん、済んだよ、チョコボくん」
とエアリスは仕返しするようにウィンクした。
私は吹き出した。

329 :花咲か名無しさん:2011/05/08(日) 14:31:40.39 ID:thATL7Zc.net
だって、ちょこぼって・・・!!
彼はチョコボと言われたのが気に食わなかったのか、下唇をむぅとだすと、
「エアリス・・・それはちょっと傷ついたぞ、その人も笑ってるし。」
「拗ねないで、クラウド君。私、そのツンツンの頭、好きだよ」
エアリスに好き、と言われて嬉しかったのか少し顔が穏やかになった気がした。

330 :花咲か名無しさん:2011/05/08(日) 14:38:42.83 ID:thATL7Zc.net
ソコで私は気がついた。
私、何しにここに来たんだっけ?
ああ、そうだ大切なお母さんにカーネーションをあげるためにエアリスのところに来たんだ。
「ねえ、エアリス。今日って母の日でしょ?」
「うん。あ!うふふ、大丈夫、あるよ。・・・ちょっと待ってて。」
というとエアリスはスカートを翻して教会の奥へ走っていった。

331 :花咲か名無しさん:2011/05/08(日) 14:43:18.74 ID:thATL7Zc.net
華の咲いてる礼拝場はクラウドと言う男の人と私だけになった。
「なあ、あんた」
クラウドさんが話しかけてきた。
「は、はい、なんですか?」
急に話しかけて来たので驚いて思わずどもってしまったが、気にしない。
「あんたはエアリスの友達か?」
「あ、はい一応そうです」

332 :花咲か名無しさん:2011/05/08(日) 14:57:07.14 ID:thATL7Zc.net
とたんにクラウドさんは吹き出した。
「一応ってあんた。謙虚になる必要ないだろ・・・!」
くくく・・・と笑みをかみ殺している彼を唖然としてみていると、
「・・・ああ、悪い。気を悪くしないでくれ、俺はクラウド。」
「あ、よろしくお願いします。」

333 :花咲か名無しさん:2011/05/08(日) 15:05:42.08 ID:thATL7Zc.net
そうこうしているうちにエアリスが教会の奥からもどってきた。
「はい、カーネーション。」
「エアリス、ありがとう!!」
エアリスが持ってきたカーネーションは、花びらが白で、その先がピンクの、
めったにみれないきれいなカーネーションだった。
「これね、クラウドがもってきたんだよ。」
そういってクラウドさんをエアリスは見た。
クラウドさんは少し照れくさそうに頭をかいていた。

334 :花咲か名無しさん:2011/05/08(日) 15:13:04.60 ID:thATL7Zc.net
「クラウドさん、ありがとうございます。」
私は深々と頭を下げた。
「・・・俺の母さんのついでだ。」
なんて言っているが、本当はエアリスに渡しにきたんだと思った。
「さ、はやくお母さんのところ、あげてきたら。ね?」
私は大きくうなずくと、エアリスとクラウドさんにありがとうと告げると、
足早にその場を離れた。

335 :花咲か名無しさん:2011/05/08(日) 15:20:45.58 ID:thATL7Zc.net
早くお母さんにこの素敵なカーネーションを活けてあげたかった。
それに・・・
せっかく二人きりだったのに、
いつまでも余計な第三者がいたらまずいしね☆
本当にありがとう。エアリス、クラウドさん。

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