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追放された求道者の避難所(英語・言語学・文学)

164 :名無しさん@英語勉強中 (ワッチョイ a35e-oA82):2017/02/09(木) 07:45:58.16 ID:pceAX+zf0.net
>>163 からの続き --- これはダビデが、書いたものだ。 ダビデは、サウロから命を狙われ、
逃亡生活を余儀なくされていた。それでも、神の保護を感じ、感謝し、希望を持ち続けた。

特に「Yea, though I walk through the valley of the shadow of death,
I will fear no evil: for thou art with me; thy rod and thy staff they comfort
me.」の部分が私は好きだ。

この詩を John Merrickは愛し、自分の悲惨な状況にもかかわらず、人を愛し、
神を信じ、感謝をしていた。

「the valley of the shadow of death」と類似する表現が、Job38:17にも出てくる。

Have the gates of death been opened unto thee? or hast thou seen the
doors of the shadow of death?

ここの部分は、神がJobに語りかけているところだ。Jobは、子供、財産、健康
など、自分の命以外のすべてのものを奪われ限界まで試されても、決して神を
呪わなかった。でも、神よりも自分が正しいという考えを持ち、この38章の部分で
神からの訓戒を受けている。この章で強調されているのは、人間には、光と闇を
操る力はないということだ。神を受け入れるには、人間の限界を直視しなくてはいけないのだ。

「the valley of deep shadow」と言う言葉には、恐れが関連している。John
Merrickも、ダビデと同様、迫害される恐怖を味わっていた。純真な心を持つ
人々が、純真なゆえに直面する恐怖だ。と同時に、彼らは、誰も奪うことは
できない希望を見出していた。

Samuel BarberのAdagioの美しいメロディーがながれ、John Merrickは、最高の
幸福のうちに、息を引き取ってゆく。

以前に「醜い人間の子」と言うタイトルでお話を書いたが、その話しの主人公
とは違い、John Merrickは、社会からのひどい仕打ちを受けても、決して、
心までも醜い人間にはならず、人を愛し続けた。

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