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日本語族は他のあらゆる語族よりも古くからある

231 :名無し象は鼻がウナギだ!:2016/04/27(水) 17:51:11.93 0.net
>>208-209
まず日本語のガが主格だと決めつけるのがろくに古文を読んでいない証拠なので
祖語再構成の話としてはお笑い

平安期までは属格用法とそこから派生した連体修飾節の主語表示機能しかなかった
主格と呼べる用法が登場するのは連体形を終止に使うようになった中世以降
しかも「省略」するのが普通で、文章語や口頭公式言語で義務化するのは近代以降だ
より正確には現代語を基準にして「省略」と見るべきではなく、
近代まで一貫して(アルタイ諸言語含め世界中の言語によくあるように)
「主格は近世まで基本的にゼロ表示だった」と見るべきなのだ

というわけでガは主格ではなくて本来は属格助詞だった
その由来は指示代名詞「彼(カ)」の転用で、先行詞の名詞と同一指示の補助的な代名詞だったものが
固定化されて属格語尾として再文法化したのだ
同じような転用は漢語の「其」「之」にも起こっていて、前者は同一指示用法自体廃れていくが
後者は属格助詞として使用され続け、音変化を経て「的」の字で書かれる助詞になっていく
(漢字そのものと漢語を同一視しないよう注意)

朝鮮語の主格助詞gaも指示代名詞geuと同源(どちらも母音アレア@を持つg@が元)という点では
日本語の成り立ちに似ているが、こちらはg@が属格を経ずにそのまま主格助詞geuとして発達した
それもかなり遅く、中期朝鮮語(500年前)の時点では主格助詞に-gaは存在せず、母音の後でも-iを使っていた
また日本語のガと違って中期朝鮮語・近代語ともにg@ないしgaの属格用法などというものはない

そういうわけで指示代名詞の時点では太古における日本語のカ(彼)と朝鮮語のg@は同源の可能性を考えてもよいが
その後の主格助詞の発達のプロセスに関しては全く別と言っていい
(続く)

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