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間違って覚えてた日本語【読み間違い】

187 :名無し象は鼻がウナギだ!:2016/07/02(土) 11:26:58.69 0.net
いとねんごろに深くもなかりしか(源氏・柏木)

―― 助動詞の「なし」と(叙上の)形容詞の「なし」とは性質異なるものなるに往々混同せられ易く、現に之を混同して説ける學者あり。
此の複語尾の「なし」は動詞、存在詞の未然形に屬すれど、形容詞の「なし」は未然形につくことは決してなし。
然るに叙上の如く形容詞又は形容詞の形なる複語尾の連用形に接する形容詞の「なし」は往々複語尾の「なし」と混同して考へらゝことあり。
叙上の場合の「なし」は普通の形容詞の「なし」即ち「存在」と反對の意なるものとは稍意を異にせるものなるがゆゑに、
世の學者の惑へるも多少の理由なしとはいふべからざれど、*打消の複語尾たる「なし」とは全く性質を異にせるものなり。
此の場合の「なし」は本來の「無」の意義より一轉して漢字の「非」の字の義に似たる意義をあらはせるものなり。
即ち「なし」はもと「あり」の存在の反對たる「無」の意義をあらはしたりしが、何時しか其の意義擴張せられ、
陳述をなす「あり」の反對なる意にまでも用ゐられたるものにして、こゝに「非」の字の義を有するに至れるものなり。
「なし」のこの種の用法は鎌倉時代(委しくいへば院制時代)より既に發達せる一種の語法なり。
かく特別の語となれるものなれども、そはなほ一の用言たる性質を失ふことなく、謂はゞ存在詞「あり」の否定の場合をあらはせる
一種の形式用言となれるものといふべきに似たり。
されどなほその本源の形容詞の中にて説くを妥當とすべし。
*くれ/゛\も複語尾の「なし」とは別なる識別をすべきなり。
*即ち形容詞の「なし」は用言につくときはその連用形よりす。
*これそれが一の用言たるがゆゑなり。
*複語尾の「なし」は一般に打消の複語尾の屬すべき未然形に屬するものにして、外形上よりも見ても區別の明かなるのみならず、
そを切り離しては具體的の意を認め難きものなりとす。――

> 形容詞「なし」を用言の打消しで使つてゐる事例は源氏などで示した。

 詰り「いとねんごろに深くもなかりしか(源氏・柏木)」にての「なかり」自體用言なりと云ふ落である(嗤)。
「深くも(賓格)なかり(述格【形式用言】)しか(副語尾)」と云ふ縡である(嗤)。
用言の打消を用言にて行ふと云ふ莫迦らしさを全く「分かつてない」やうでは本當に勉強不足と言はざるをえぬ。
形容詞も用言なのだから(嗤)。 👀
Rock54: Caution(BBR-MD5:0be15ced7fbdb9fdb4d0ce1929c1b82f)


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