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外来語に見る真の日本の歴史4

303 :アッシー:2021/03/02(火) 00:15:26.85 ID:nwXA1HiPB
さて、春はすぐそこまで来ている。
春になれば春霞のシーズンとなり、山野は美しい景色に彩られることとなるが、その霞(かすみ)とは、いかなる系統の言葉だろうか。
そこで、今回はこのカスミ(霞)の探検がテーマだ。
万葉集の4489の歌では「…都久欲可須美多流(…月夜霞みたる)」と書かれていて、カスミははっきり見えないことを指す言葉であるようだ。
春のおぼろ月夜とは、このような霞がかっておぼろげに見える月の夜の情景のことである。
このような「カスミ」の言葉を分解すると、漢語の霞の発音が「カ」音なので、カスミは「カ(霞)+スミ」の構成であることが推測される。
そうなると、カスミの「スミ」は何を意味する言葉なのかということになってくる。
普通の語源解釈の場合、この段階でスミの発音に関連する和語による解釈へと進むことになるのだが、
その方法は結局は迷宮入りへと迷い込んでしまう一里塚なのだ。
より妥当な方法としては、これまでにも見てきているように、外国語の語彙の中からよく似た発音とよく似た語義の言葉を探し出すことである。
そうすれば、答えは案外、意外ながらも正解が見えてくる。
今回の場合も、その方法で探検を進めることにしよう。

カ(霞)スミのスミ
フィンランド語(遼河語) sumu(スム)=霧、霞、雲

ということは、カスミのカ音を漢語の霞(カ)とした場合、スミはフィンランド語(遼河語)の霞を表すsumu(スム)と同系の言葉であり、スミとは霞を表す言葉だとすることが可能となってくるのだ。
つまり、カスミ(霞)とは、漢語のカ(霞)と和語のスミ(霞)を合成したカ+スミ(霞+霞)の言葉だとすることができるのである。
また、このスミが霞や霧を表す言葉だとすれば、霞や霧は辺りを薄暗くするので、墨(スミ)、炭(スミ)、隅(スミ)の言葉と同類ということにもなってくる。
そして、霞や霧を意味したスミの言葉は、漢語と合成されたカスミの言葉の登場で、やがて駆逐されてしまったと考えることができるのだ。
このようなことを思いながら、霞みたなびく山々の景色を堪能するのも一興ではないだろうか。
              V(^^)V

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