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日中戦争は『通州事件』を引き起こした中国人の責任

197 :名無しさん@お腹いっぱい。:2015/12/03(木) 22:21:57.07 ID:AiQVHIHC0.net
● 「海軍の日中戦争」 日米開戦への破滅のシナリオ 笠原十九司著

おわりにの一部

私が大山事件を問題にし、海軍が仕掛けた謀略事件であったことを明らかにしなければ、
歴史的には海軍の「完全犯罪」が成立してしまうことになったのではないか。

 それにしても、大山事件は海軍が仕掛けた謀略であったという歴史の真相が、戦後七〇年にもなる今日まで、
歴史家やジャーナリストをふくめて解明されてこなかったのが不思議である。
本書で明らかにしたように、海軍が日中戦争を全面化させ、陸軍ではなく、海軍が「自滅のシナリオ」の結末として、
日本を「日米戦争へと引っ張っていった」歴史事実の解明が、なぜ本格的になされてこなかったのだろうか。

 歴史書としておそらく初めて、大山事件が海軍によって仕掛けられた謀略であることを明らかにした本書にたいして、
さまざまな批判と反論が寄せられることが予想される。そのなかで、もっとも問題ににされるのが、
上官の上海海軍特別陸戦隊司令官大川内伝七少将から大山勇夫中尉に直接伝えられたと想定される「口頭密命」について、
当事者の証言や文書記録がないではないか、ということではないかと思われる。

 「口頭密命」に関して、発案・命令者は長谷川清第三艦隊司令長官、海軍首脳として知っていたと思われる人物として、
米内光政海相、山本五十六海軍次官、伏見官軍令部総長の名前をあげておいたが、「口頭密命」については、
戦後になっても海軍首脳の誰からも「自白」「告白」「告発」されることがなかった。
本書の「はじめに」に記した海軍は「知能犯」であったことが見事に証明されたといえよう。

 そこで、裁判に例えれば、本書は、犯人の「自白」がないままに、「状況証拠」ならびに「傍証」にもとづいて、
「有罪」判決を下したのと同じになる。しかし、本書を読んでいただけば分かるよぅに、
大山事件が海軍によって仕掛けられた謀略事件であった事実は、本書が提示した「状況証拠」と「傍証」の
記録史料によって十分に立証されたのではないかと、自負している。
おそらく今後とも「口頭密命」の直接史料は発見されることはないと思われる。

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