靖国神社

1 ：名無しさん＠お腹いっぱい。：2014/01/04(土) 08:55:18.99 ID:VH+GNwl5P.net

「国体」概念は江戸時代末期に登場したもの。
ヨーロッパや中国での王権は神によって与えられたものだが
日本はそうではなく神が地上に降臨して直接支配している。
この「天皇＝神」という概念が「国体」イデオロギーの中枢。
靖国神社はこのイデオロギーに則って
明治維新政府が「官軍」と「賊軍」を差別化するためにでっちあげたものだ。
天皇＝人間となったいま
「国体」イデオロギーの唯一の残存物である靖国神社はただちに廃棄すべき。

861 ：代理屋 ◆XFizselqIb3B：2017/06/29(木) 19:24:55.10

【分かりやすいポスト真実／久保田政男説】

いま世界のいたることろで「ポスト真実」なるデマ情報が飛び交っている。
当スレの>>842も、20世紀産のオールド「ポスト真実」のひとつだ。

モルデカイ・モーゼ『あるユダヤ人の懺悔―日本人に謝りたい』（日新報道
 1979）は、自称訳者の久保田政男氏が、山本七平氏のイザヤ・ペンダサン
同様、ユダヤ人を騙って出したトンデモ……ポスト真実本である。

たとえば同書はヒロシマに原爆投下したB29の機体に記されたエノラ・ゲイは
《この意味はほとんど日本では知られていないようである。それはイディッシュ語である。……　さて Enola Gay の意味であるが、「天皇を屠れ」が
それである》（*頁231）と書いた。

このデマは、反ユダヤ主義で知られる宇野正美『1992年ユダヤ経済戦略』
（日本文芸社 1989）や、太田龍氏サイトでも採り上げられ、一部の諸氏の
間に浸透しているらしい。同書のアマゾンレビューを覗くと高評価がならぶ。
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862 ：代理屋 ◆XFizselqIb3B：2017/06/29(木) 19:28:09.07

エノラ・ゲイが機長ポール・ティベッツ氏の母親の名であることは、すでに
広く知られている。仮にそれがウソと証明すれば、まさに世界的大スクープ。

論証は簡単。現役の言語であるイディッシュ語の辞書を参照し、それを
もとに解説すればいい。そしてティベッツ氏の��真の�＆齔eの名前でも取材
して調べあげればすむこと。そうした作業を一切抜きに、一方的に結論のみ
力説するのが「ポスト真実」の所以なのだが。

しかしどうせデマを流すなら、せめてネットで見かけた英国のイスラエル系
新聞に掲載されという、以下の水準で騙って欲しかった。
「ENOLA GAY」を反転させ｢YA　G　ALONE」に分解し、「YA（ヤハウェイ）の
神(G）ひとり」……つまり「神はヤハウェイのみ」の意とする解釈だ。
これなら多神教の日本に、唯一の神が……といった、それらしいストーリーと
なったろうに。……いずれにせよ、グロテスクなポスト真実ではあるにせよ。　　　　　　　　　　　　　↓

863 ：代理屋 ◆XFizselqIb3B：2017/06/29(木) 19:30:20.29

【分かりやすいポスト真実／付録】

ちなみにイディッシュ語を解す人は日本にもいる。太田龍氏であれば、
一水会の鈴木邦夫氏を介し、夢に出てくる日本の家族とは日本語で、
フランスの友とは仏語で、イスラエルの家族とはイディッシュ語で会話する
ルティ広河さんに確認をとれば、それが真実か否か簡単に理解できたはずだ。　　　　　　　　　　　　（※ルティ広河『私のなかのユダヤ人』参照）

ルティさんは今は日本国籍。彼女はユダヤ人とパレスチナ人の和解を模索
するピースナウ運動の賛同者で、イスラエルを批判し、いまでは純イスラ
エル寄りの『ユダヤ人陰謀論』（講談社）の視点からすれば、左派の
「反ユダヤ主義者」に分類される人物だ。

だが彼女は自身について、世界に反ユダヤ主義があるかぎり、自分は
永遠に「ユダヤ人」であることを選択するとしていた。素敵だな思った。
どの国に帰化しようと、「反■■人」といった偏狭な排外主義のあるかぎり、
自身のなかの「■■人」の歴史を忘れないのは無条件で正しいと信じる。
むろん、日本人が日系■■人となっても同じこと。
異なる者を包み込む姿勢こそ、あるべき「和」の姿ではなかろうか。
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864 ：代理屋 ◆XFizselqIb3B：2017/06/29(木) 19:31:48.04

【分かりにくいポスト真実/秦郁彦説】

2001年、NHKで放映された「問われる戦時性暴力」のなかで秦郁彦氏は、
《「私の調べた範囲内で一番多いのは、親に売られて、同じ同国人の、
つまり韓国の場合でいえば韓国人の女衒によって慰安所に連れて行かれたと
いうことで、そういう意味では商行為なんですね」》
　　　　　　（*編：西野留美子ほか『暴かれた真実』現代書館 2010 頁12）
と発言していたという。
だがそれは慰安婦問題の本質とはまるで関係ない話だろう。

親や女衒が、いかなる民族かなど、一体なんの関係があろうか。
http://awabi.2ch.sc/test/read.cgi/history2/1495943012/241

そもそも「親による身売り」は、戦前��国内�≠ﾅは合法だったのだから、
親に責任を転嫁するような発言は筋違いとしか思えない。
「家」を統括する「戸主」に、その権利を与えていたのは日本国だ。
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865 ：代理屋 ◆XFizselqIb3B：2017/06/29(木) 19:33:45.64

問題は、慰安所が��国外�≠ｾった点。国外の場合、「親による身売り」は
一転して非合法となり、「人身取引罪」が適用されるはずだった。
それは秦氏のいう「商行為」ではなく、明白な「犯罪行為」だったはずだ。
なのになぜ「軍の指定業者」にかぎり、軍はその違法行為を許したのか。

軍が水際で人身売買をおこなう指定業者を捕縛し、旧暦1872年10月9日の
旧「司法省達第22号」を参考に、「人身の権利を売られたら牛馬（奴隷）も
同じで、牛馬に債務の弁済を求める道理はないゆえ前借金は無効」と告げ、
女性を解放していれば慰安婦問題は起きなかった。
20世紀最大の人身売買事件は生じなかったのだ。
http://awabi.2ch.sc/test/read.cgi/history2/1495943012/175-176

上は吉見義明氏の60頁ほどの小冊子『日本軍「慰安婦」制度とは何か』
 (岩波ブックレット 2010)の視座を、言葉を替えて表現したものだ。

一方の秦郁彦氏の『慰安婦と戦場の性』は資料集としては大作なのだが、
肝心の吉見氏が一貫して追求してきた核心への反論とはなっていない。
さながらテキストの森に、問題の核心を隠しただけの著書にすら思える。
秦郁彦氏は右派の誠実な学者と長く信じていた。しかし慰安婦問題に
関するかぎり、まるで「ポスト真実」発信者にしかみえないのだ。残念だ。