70年談話狂詩曲【安倍氏は修正主義者の代理人？】

代理屋

■1918年のアヘン戦争2/英国報道★
一次大戦終結から一月後、中国の複数の英字新聞は一斉に長文社説を掲載し、

《……大連、関東州、青島の日本の官民あげての阿片モルヒネ密輸の実体を暴露
した。それは日本政府の公認と奨励の下で満洲、山東で行われている阿片密売、
台湾総督府による密輸の実態、在中国の日本郵便局の小包便を利用しての
モルヒネ密輸の手口、その密輸量の数字をあげ、大連の一大阿片商人の如きは
大連市最高の名誉職を授けられていると……具体的、全面的に批判した……》
　　　　　　　　　　（*山田豪一『満洲国の阿片専売』汲古書院 2004 頁54）
この報道は世界中に拡散された。研究者の山田豪一氏によると、その調査規模は
新聞社の力量を超えており、《英国の在中国の外交機関が、かねて調査してきた
材料をタイミングを計って提供し、報道させた……》と推理している。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（*山田／前掲／頁55）
当時英国は、アヘン戦争で得た権益を繰り上げて返上し、アヘン全面禁輸を実施。
アヘンを中国に広めた主役は、遅れてきた帝国主義日本をダシに、アヘン撲滅の
主役へ巧みにイメージ・チェンジを計っていたといえるかも知れない。　↓３へ