アグネスフライトとエアシャカールの日本ダービーって

90 ：名無しさん＠実況で競馬板アウト：2017/05/26(金) 01:53:04.37 ID:5SMWuT+c0.net

「もうそうそうこんないい馬には巡り合うことはない」。
最後のチャンス−−そう思って迎えたこの日の戦い。
背水の陣で臨んだ河内の執念は「最後のチャンス」を見事にものにした。

　１番人気を３度背負いながら敗れた過去の経験が生きた。
「どれぐらいのレベルの馬であればチャンスがあるかが分かった」。
１６回の敗戦は無駄ではなかった。

　「ダービーポジション」といわれる１０番手以内にもこだわらなかった。向正面では何と最後方１８番手。
勝つための作戦だった。

　「戦法はひとつしかない。悩むことなく乗れた」。

　直線に向くまでエンジンがかからないアグネスフライトの末脚にかけた。かつてオークスを勝った祖母アグネスレディーや、桜花賞を勝った母アグネスフローラのような優等生の競馬はできない。
ともに手綱を取った、歴戦の男にしてなし得る大胆な騎乗。
「ペースも遅くなかったし、理想的な流れだった」。親子３代のクラシックホースに騎乗して勝ったのは史上初。

　この２週間、寝ても覚めてもダービーのことが頭を離れなかった。
さまざまな不安も頭をよぎったが「夜はよく眠れたよ」。
レース同様、ここ一番で開き直れる度胸の良さが、快挙を手繰り寄せた。

　「これを機にもう少し頑張りたい」。
この先は通算２０００勝（現在１８８２勝）の区切りもある。
レース後、アグネスフライトには海外挑戦のプランが明らかにされ、海外Ｇ１制覇という新たな目標も出てきた。史上４番目の４５歳３カ月でダービージョッキーとなったベテランは、まだまだファンの前で渋いプレーを披露する。

　「今晩は意識不明になるやろな」。言葉通り、酒豪のダービージョッキーは、最高の夜を飲んで飲んで飲み明かした。
http://imgur.com/eiwYwCU.jpg