5着エアスピネル騎乗ルメール騎手「上手く乗ったのに伸びなかった。距離が長いよ。」

名無しさん＠実況で競馬板アウト

わざわざ雄爺に杖をつかせてまで函館に呼んだ
その雄爺だって足りないと言ってた

肌寒いくらいの気候にどんよりとした空。札幌開催の裏の函館競馬場に足を運ぶと“函館の顔”が姿を見せていた。ＪＲＡ通算１１５３勝を挙げた大トレーナーで、夏は函館に拠点を置いていた伊藤雄二さんだ。視線の先にいたのはエアスピネル。義理の息子・笹田和秀調教師の管理馬で、その背中には孫の笹田直義助手がまたがっていた。

　「孫がアドバイスを求めてくるから見てやらんと」と笑った伊藤さんだが、その視線は鋭い。調教師を引退して１０年が過ぎ、今年１月に８０歳を迎えたが、馬を見る目は今も変わらない。現役調教師でないことを考慮し、エアスピネルの状態を詳しく語ることは避けたが、「良くなっていると思いますよ」のひと言から体調の良さは伝わってきた。

　「大先生にはいろいろ教えてもらっています」と話す笹田助手も、状態には手応えをつかんでいるようだ。「栗東は暑いので、６月から函館に来ていますが、じっくり調整することができました。１週前にいい追い切りができたし、状態も上がってきた。今週は整える程度でいいと思います」。丹念な仕上げで知られた“伊藤雄イズム”を引き継ぎながら、仕切り直しの一戦に力を注いできた。

　前走の安田記念も含め、Ｇ１では〈２〉〈４〉〈４〉〈３〉〈５〉着。秋に大レースを展望するには、Ｇ２のここは勝ちたいところだろう。母エアメサイアも手掛けた伊藤さんは「この血統は堅実に走るけど、ちょっと足りないところがある。その辺をどうするか」とポイントを挙げた。１６日には笹田師が函館へ駆けつける。追い切りで“スパイス”が加わるのか、動きと調教後のコメントに注目したい。（椎名　竜大）
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