大川和彦アナが89年JCオグリの実況を振り返る「ミスが多くて今だったらネットで叩かれていますよ(笑)」

名無しさん＠実況で競馬板アウト

http://race.sanspo.com/smp/keiba/news/20181121/etc18112110000007-s.html

　バブル景気との相乗効果で訪れた空前の競馬ブーム。その象徴となった伝説の熱戦を、フジテレビで実況したのが大川和彦だった。
勝ったホーリックスとの死闘となったゴール前。南井克巳騎乗のオグリキャップに「オグリ頑張れ、オグリ頑張れ」と、声を張り上げた名実況は語り草だが、小さなミスを犯していた。

　「先頭に立っていないのに『オグリ先頭』と言っちゃっているし、馬名も（スタートからゴールまで）全部で６頭しか挙げていない。今だったらネットで叩かれていますよ（笑）」

　双眼鏡とモニターを併用していたが、超ハイペースのせいか、カメラワークにタイムラグが生じた。
東京競馬場の声援がすさまじく、それもスポーツ実況の第一人者を戸惑わせた。全１５頭の名を伝えることが鉄則だが、３着のペイザバトラーすら呼ばなかった。

　大川は劇的なラストランで有終の美を飾った翌年の有馬記念も実況を担当。オグリ伝説の重要なターニングポイントを伝えた。
「特別な馬ですよ。７１歳になっても取材していただけるんですから」

　そう振り返る大川が口にした「オグリ頑張れ」にも、伏線があった。当時、競馬とともに大人気だったＦ１の実況も担当。
ＪＣの３週間前に行われたオーストラリアＧＰで、中嶋悟が４位で奮闘する姿に感動した。

　「大雨でほとんどの車がリタイアする中、雨の中嶋が頑張った。ＪＣの日も、その余韻が自分の中で残っていたんでしょうね。中嶋もオグリも、僕にとっては“ニッポン頑張れ”だったんです」