どうぞー！ラーメンいかがすかー！どうぞー！

1 ：名無しさん＠実況で競馬板アウト：2020/01/21(火) 21:58:01 ID:PteE86AO0.net

彼の叫びが繁華街の路地に響く。
その風貌から年齢はおそらく30後半から40代。いわゆるブルーカラーといわれる種別で生活を送ってきたのだろう、男らしいとも言えるその顔つきには無骨さが隠し切れない。
ただ黙って毎日同じ時間に通り過ぎていく私を気に留める様子もなく、彼は叫び続ける。
どうぞー！
ラーメンいかがすかー！
どうぞー！

2 ：名無しさん＠実況で競馬板アウト：2020/01/21(火) 22:00:43 ID:PteE86AO0.net

果たして彼の呼び込みでどれだけ客足が増すのだろう？1人、2人、はたまたその風貌を嫌って遠のくことすらあるのだろう。
しかし彼は叫び続けるのだ。
そう、こうすることで生活の糧を得るのだ。

3 ：名無しさん＠実況で競馬板アウト：2020/01/21(火) 22:03:20 ID:K6jVw/Su0.net

何回目だろう。
呼び込みの彼の声を聞くのは。

ラーメンか。
ラーメン屋に入ったのはどのくらい前になるだろう。

結婚前？　いや、学生時代にまでさかのぼる。
１０年以上前の経験。１０年ものブランクができたことには理由がある。
そう、駅前の古びたラーメン屋で起きた騒動が最後のラーメンとなったのだ。

4 ：名無しさん＠実況で競馬板アウト：2020/01/21(火) 22:05:17 ID:PteE86AO0.net

あらすじ

伸二は川崎に住んでいる。高校を出て上京し、いくつか職を変えながらも一人前に暮らしていた。俯瞰してみれば凹凸の無い人生とも思えたが、とある飲食店で働き始めた彼に突然転機はやってきた…

5 ：名無しさん＠実況で競馬板アウト：2020/01/21(火) 22:06:58 ID:K6jVw/Su0.net

あらすじいらんやろ
もー