ｻｲｹﾄﾞﾗｯｸﾞ(幻覚剤)総合ｽﾚ20

745 ：名無し戦隊ナノレンジャー！：2020/07/09(Thu) 03:15:15 .net

いつの間にか俺はブッダと一緒にいた
お互い何も言わずただ空を眺めていた
その時お腹が鳴った
俺のお腹だ
お腹が空いた
「お腹が空きました」
だけどブッダは何も言わない
今にも何か言い出しそうな表情で完璧に沈黙していた
俺はブッダの耳たぶを噛んでみた
もちろん噛み切らないようにそっと歯を立てた
甘い蜜が溢れてきてすごく美味しい
ちゅうちゅう吸った
螺髪を指先でいじると丸い粒の一つがぽろっと取れた
「おや」
よく見ると種無し葡萄だった
これもとても甘かった
もう一粒頂こうとしていると突然ブッダが咳払いをした
その時俺は自分がとても失礼なことをしていると気付いた
俺は恥ずかしくなり謝罪の気持ちを伝えようとしていると
窓から大量の水が流れ込んできて2人とも溺れてしまった
俺は慌てることなく浮き上がることができたがブッダは木の根っこに引っかかって水底でもがいていた
助けにいかなくちゃ
聖人が苦しんでいる姿なんか見たくない
だけど俺はおしっこがしたかった
もうすでに我慢ができないくらいの尿意だった
水底にガラスのコップが沈んでいた
あれを使えばトイレの代わりになる
俺はそこまで潜っていって中に小便を出した
その時わざわざコップの中に小便をする意味がないことに気が付いた
おしっこは水と混ざり生温かいものがモヤのように俺の下半身にまとわりついていた
死にかけたブッダがそんな俺を見ていた
無駄なことをしているところをブッダに見られてしまった
とても恥ずかしい
厳しい修行を重ねた聖人が最後に見た光景が俺の小便だなんて気の毒だ
水から上がり岩の上に座っていると太陽が反射した水面がきらきら輝いていてガラスを撒いたようだと思った
石を投げ込むと光が途切れたりくっついたりして面白かった
ずっとそんなことをして遊んでいた