【中国】吹き飛ぶ屋根、昇る黒煙、周囲に飛び散る炎のしずく＝浙江で倉庫爆発[04/25]

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　浙江省・奉化市の郊外で２２日午前９時５０分ごろ、化学薬品を保管していた倉庫が爆発した。
倉庫の屋根が吹き飛んで、黒煙が立ちのぼった。可燃性液体薬品の容器が次々に爆発し、
炎のしずくが飛び散って周囲に降り注いだ。寧波在線などが報じた。

　奉化市郊外の岳林街道にある倉庫が突然爆発し火を噴いた。屋根が吹き飛び、壁の大部分が
外に向けて崩壊した。倉庫は幅数メートルの道路に面しており、向いには民家が並んでいる。それ以外の周囲は農地だ。

　最初の爆発で原形をとどめないほど破壊された倉庫から炎と黒煙が立ち昇った。倉庫内には
液体の可燃性薬品を密閉した容器が多く保管されていた。炎により加熱された容器の爆発が続いた。
そのたびに薬品が炎のしずくとなり、周辺に飛び散った。

　倉庫近くに住む周さんによると、最初の爆発に続く爆発は少なくとも１０回はあった。爆発のたびに、
周囲が地震のように揺れた。しばらくすると、また爆発した。同じことが何度も何度も繰り返された。
爆発するごとに、炎は大きくなっていった。黒煙がさらに激しく渦を巻いて昇っていった。

　可燃性の薬品は地面をつたって農地に流れ込んだ。周辺には強烈な薬品臭が立ち込めた。
薬品は地面の低い方に枝分かれしながらつたわり、数十メートルも伸びる「炎の川」となった。燃え盛る炎で、
１００メートル以上離れた場所でも熱の放射を感じた。爆発などで強く燃えあがるたびに、熱波はいっそう強烈になった。

　消防が到着し、約３０メートル離れた位置から化学消火剤を噴霧した。
その後、消防車を接近させるのは危険と判断し、移動式の放水機を接近させ、化学薬品の容器に
放水することで温度を下げ、爆発を抑止。約２時間後、鎮火に成功した。

　倉庫は簡易なつくりで、経営者は物件を借り受け、ある程度改造して使っていたという。
詳しくは報じられていないが、危険物を保管する法令を無視して経営していた可能性がある。
倉庫には約１０トンの化学薬品が保管されていたとみられている。当局は倉庫経営者の身柄を拘束して取り調べた。

　爆発と火災による民家への延焼は食い止めることができた。同事故で死傷者は出なかった。
（編集担当：如月隼人）

searchina 2014-04-25 00:00
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