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【経済】中国1〜3月期のGDP成長率

1 :焙煎特派員φ ★:2014/04/26(土) 11:53:41.50 ID:???
これまで中国のGDPは、四半期が過ぎると直に公表されてきた。
つまりいつもと同じならば、今年の1〜3月期の数字は4月1日あたりに公表されてしかるべきであった。
ところが今回は4月16日とほぼ2週間も遅れた公表になった。
筆者に限らず、中国に関心のある人々は「中国に何事かが起っているのでは」といった感想を持ったはずである。

このような中国のGDP関係の数字を人々が疑わしく感じるのは無理もない。
しかし中国に関してのGDP関連の数字は、これしかないのであるからしょうがない。
この公表数字を丹念に見て分析するしか、中国経済の実態により迫る方法はないと筆者は考える。

今回の公表が通例より遅れたことに関して、様々な憶測が生まれる。
筆者は、やはり中国政府が世界の反応をかなり気にし始めたからと思っている。
本誌でも取上げてきたが、中国経済の変質やバブル崩壊の予兆を予測する報道が増えてきた。
したがってGDPの公表に対する外部の反応を予測しながら、今回の公表に到ったものと受け止められる。

中国は、最近、GDPで世界第二位の大国となったというフレーズを多用し、これを政治的にも内外に対して使ってきた。
つまりGDPの数値とその推移そのものが、極めて政治的な存在なのである。
もし中国のGDPがハリボテと認識されることがあるなら、これ自体が国益を著しく損なうことになる。
つまり仮にハリボテとしても、はっきりと「ハリボテ」としっぽを掴まえられるような公表を中国当局は避けていると見られる。

ただ実態よりあまり掛け離れたような良い数字を出すわけには行かない。
つまり数字に化粧を施すとしても、自ずと限度がある。
今回はこれらを勘案した狭いレンジでの公表になったと筆者は考える(当然、ある程度の操作は行われていると見る)。
公表が遅れたのは、このような政治判断を下すのに手間取ったからと見ている。
しかし筆者は、公表が遅れたこと自体が中国経済の変調を示す徴候と捉える。

16日公表のGDP(実質)は対前年同期比で7.4%の成長であった。
全人代での今年の成長目標が7.5%であったので、これをわずかに下回った数字である。
しかし市場の予想が7.3%でありこれを若干上回った。
ちなみに予想を上回ったことが市場に好感され、アジア市場の株価が上昇したのには筆者も多少驚いた。

筆者は、たしかに数字は微妙であったが、この成長率なら何も公表を遅らせることはなかったという印象を持った。
おそらく原因は、併せて公表される他の数字が問題になったのではないかと考える。
ひょっとすると筆者はこれを1〜3月期の住宅販売額と見る。

7.4%のGDP成長率を始め、他の数字はそれほど悪くなっていない。
ところが住宅販売額だけは、13年通年の26.6%増に対して、14年1〜3月は対前年同期比でなんと7.7%のマイナスとなっている。
ただこれが最終的にどの程度GDP成長率に影響を与えたのか不明である。

また今後一段と住宅販売額が落込んだ場合、どれだけのショックを中国経済に与えるのか注目せざるを得ない。
特に筆者は、不動産バブルの崩壊が中国経済に大きな悪影響をもたらすと見ている。

http://www.adpweb.com/eco/eco794.htmlより抜粋

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