【韓国旅客船沈没】荒唐無稽な「神の啓示」に救助活動混乱[04/29]

ロンメル銭湯兵 ★＠＼(^o^)／

・「早く引き揚げなければ助からないと啓示受けた」
・「潜水艦すぐに投入せよ」、飛び交う荒唐無稽な主張の数々

　韓国南西部・珍島沖で沈没した旅客船「セウォル号」の救助活動を妨げているのは、「ダイビングベル（潜水鐘）」を
救世主であるかのように吹聴したイ・ジョンイン・アルファ潜水技術代表、イ・サンホ元MBC記者、自称「民間ダイバー」
ホン・ガヘ容疑者だけではない。16日の事故直後に珍島室内体育館に集まった行方不明者家族らに近づき、科学的に
検証されていない救助方法を語った名も知れぬ自称「専門家」たちも数多くいた。

　救助作業を主導した海洋警察は、事故初期からこうした自称「専門家」たちがインターネットのソーシャル・ネットワーキング・サービス（SNS）
などを通じて流すデマに振り回されてきた。「救助作業の専門家」を名乗る男性は「水の流れが強く、ダイバー投入が難しいなら、
潜水艦で船を囲めばいい」と触れ回った。潜水艦3艦を投入してセウォル号を囲めば強い潮の流れを防ぐことができ、
ダイバーたちは潮流に関係なく自由に潜水できるというものだった。海洋警察関係者は「潜水艦投入は全く検証されていない方法で、
危険だ」と説明したが、行方不明者家族の一部は子どもを助けたい一心で「それでも1回やってみるべきでは」と迫った。

　ある民間ダイバーは「一度に数十人でも海に入れるのに、海洋警察は一度に4人ずつしか入れていない」と言った。
　海洋警察は「減圧チャンバー（ダイバーは高い水圧の中で活動した後、水面に急浮上すると減圧症など体の異常が出るため、
それを防止・治療する装置）が2台しかないので人数制限は避けられない」と説明した。

　また、光州広域市にある教会の牧師が21日に珍島室内体育館を訪れ「私は朝の祈りで神の啓示を受けた。一日も早く船を
引き揚げなければ全員助からない」と根拠のない話をした。さらに、インターネット個人放送の管理者は「セウォル号沈没は
政府と企業の組織的な陰謀」と主張し、家族や国民が政府への不信感を膨らませる一因となった。

　民間ダイバーを装った人物は先週、無料通話・メッセージアプリ「カカオトーク」に「現場では多数の遺体を収拾しようとしているのに、
現場責任者の妨害で何もできない」と書き込み、一部市民や行方不明者家族を動揺させた。ソウル警察庁サイバー捜査隊は22日、この人物を検挙した。

キム・ガンハン記者

朝鮮日報／朝鮮日報日本語版　2014/04/29 10:23
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2014/04/29/2014042901012.html