【米中】中国人記者、サキ米国務省報道官に「かみついて離さず」＝中国メディア[08/27]

ロンメル銭湯兵 ★＠＼(^o^)／

　米国務省が２５日に行った記者会見で、中国人の女性記者が米軍機と中国軍機の異常接近の問題で、サキ報道官に
同様の質問を繰り返した。新たな情報を得るためというよりも、実質的には米国非難をかなりの時間にわたり繰り返した。
「かみついて離さなかった」状況で、サキ報道官は困惑の表情を見せたが、最後まで冷静さを保った。中国新聞社が報じた。

　サキ報道官は米中軍用機の異常接近について、偵察行動については中国を含めて相手国に事前通告していると説明。
同問題について中国側は「安全な距離を保っていた」と表明しているが、サキ報道官は自国国防部関係者も同意見だとして、
「あのように近距離に接近して妨害し、透明度も不足。われわれがさまざまなパイプを通じて懸念を表明したのはそのため」
などと説明した。

　同説明の後、香港フェニックステレビに所属する中国人女性記者が「中国が戦闘機をハワイにまで飛ばしたら、あなたは
容認できますか？」と質問。サキ報道官は「私は推測をしたくはない。われわれは今回の事態に関心を持ち、中国側に
説明した。これ以上、多く語るつもりはない」と説明した。

　中国人記者はそれでも納得せず「米国は通常のパトロールと言っているが、中国は潜水艦やその他の軍事行動への偵察と
認識している。何をもって通常のパトロールであり、中国に対しての挑発ではないと説明するのか？」と再び発言。

　サキ報道官が、「（中国側戦闘機の行動は）異常と認識した。だから懸念を示した」と述べると、記者は再び「しかし、
そのようなことが米中関係の信頼の確立に役立つと思うか？」と、実質的に米国を批判。サキ報道官は「あなたが何のことを
言っているのか、よく分からない」と対応した。

　記者は続けて「私は米国が南シナ海で近距離から中国を偵察していることを言っている」などと述べると、サキ報道官は
「私はそのことを話したいとは思わない。私がお伝えしたいのは、今回の具体的な事案について、われわれが中国に対して
懸念したということだ。われわれは中国に通告した。ただし、これは米中関係を前進できないということではない」などと述べた。

　サキ報道官は困惑した表情を見せたが、最後まで冷静さを保った。

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　欧米や日本では記者やジャーナリストが故意に、相手を怒らせる場合がある。特に、批判的に扱いたい場合で、相手を
感情的にさせることで本音を引き出し、さらに読者に悪いイメージを広めることができるからだ。上記記者会見での中国人記者の
執拗な食い下がりは、サキ報道官を立腹させることを狙った可能性がある。だとすれば、サキ報道官は挑発に乗らず、
報道官としての職務をきちんと果たしたことになる。

　日本では欧米ほど露骨な「相手を怒らせる取材」の手法が用いられることはない。ただし、米国人テレビプロデューサーの
デーブ・スペクター氏が、天安門事件発生からしばらくして来日したトウ小平氏の娘、トウ林氏をインタビューした際、同事件や
中国共産党の特権についてしつこく質問して、トウ林氏を怒らせたことがある。同インタビューは週刊誌に掲載されたが、
トウ林氏が激怒して席を立って退室する様子までを紹介した。

　中国国内での記者会見で、中国人記者が自国政府の報道官を怒らせるような質問をすることは、通常では考えにくい。

（編集担当：如月隼人）

サーチナ　2014-08-27 21:21
http://news.searchina.net/id/1541868