【南京】ピースおおさか、リニューアルで南京大虐殺など「加害者側」展示縮小、元学芸員「戦争の真実が描けるのか非常に危惧している」

くじら１号 ★＠＼(^o^)／

戦争や平和について学ぶ施設、「ピースおおさか」が今月末で休館します。

　来年４月のリニューアルオープンに向けた準備のためですが、展示内容が大きく変わる
予定で議論を呼んでいます。

　大阪城公園の一角にある「ピースおおさか」。
　戦争当時の資料を展示し小中学生の平和学習などに使われてきましたが、その
展示内容が大きく変わろうとしています。
「ピースおおさかでは、リニューアルに伴い、これらのような中国との戦争などの展示が
縮小されるということです」（富永晋平記者リポート）

　これまではアジアへの侵略や南京大虐殺など日本を「加害者」として取り上げる展示と
１万５０００人が死亡した大阪空襲など「被害者」としての展示を両方行ってきましたが、
今後は「加害」の部分を縮小し「被害」を軸とした展示に変更する方針です。

　「空襲犠牲者を追悼する施設として運営をする」（ピースおおさか　岡田重信館長）
　背景には大阪市の橋下市長の意向がありました。
　子どもたちに近現代史をしっかり学んでもらう、として新しい別の施設をつくる考え
を示したのです。
　「ピースおおさかは大阪空襲、近現代史については近現代史の教育施設」（橋下徹大阪市長）
　「自虐的だと、そういう声もあった、そういう声も全て取り入れて新しいピース
おおさかを作る」（松井一郎大阪府知事）

　しかし新しい施設のための予算は大阪市議会で否決されていて建設のメドは立っていません。
　「万一、近現代史の施設が実現しなければ、残るのは一方的な被害の側面だけを展示する
博物館、戦争の真実や本質が描けるのか非常に危惧している。」（ピースおおさか　
元学芸員常本一さん）

　ピースおおさかを訪れた子どもたちは今の展示についてどう感じているのでしょう。
　「残虐な写真もあったがそういう写真も見て、戦争は二度とやってはいけないことを
知っていかないといけない」「（戦争が）あったことを勉強して、平和の世界になるために、
私たちがこれからがんばっていかないといけない」（見学した子ども）

　まもなく戦後７０年。ピースおおさかは来年４月にリニューアルオープンします。

http://www.mbs.jp/news/kansaiflash_GE000000000000005597.shtml