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【日台】「アジアの玄関口」関空、おひざ元に台湾人観光客呼び込め…9市4町が誘致ツアー敢行、相次ぐ“辛口”注文・批判に困惑も[09/13]

1 :ねこ名無し ★@\(^o^)/:2014/09/13(土) 21:09:23.44 ID:???.net
http://sankei.jp.msn.com/images/news/140913/wlf14091312000004-p1.jpg
岸和田だんじり会館を見学する台湾のツアー参加者=大阪府岸和田市

 米映画テーマパーク「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」(USJ、大阪市此花区)に人気映画「ハリー・ポッター」の新エリアが誕生した効果などで、
アジアからの関西国際空港の利用客が増える中、特に急増著しい台湾人の観光客を誘致しようと、関空の地元、大阪・泉州地域の自治体担当者たちが協力して、台湾のみをターゲットにした初の誘致ツアーを実施した。
台湾の旅行業者を観光地に案内し、大阪湾の漁業体験やクルージングなども提案したが、台湾側から“辛口”注文が相次ぎ、泉州側が困惑する場面も。ツアーに同行取材し、見えてきた両者の思惑の違いとは−。

(吉村剛史)

 ■台湾人観光客狙い

 「観光スポットは悪くない。でも、付近に大型観光バスが利用できるレストランはあるの?値段は?そういった資料もほしい」

 8月28日夜、大阪府泉大津市内のホテルで開催された「泉州PR交流会」。

 台湾の大手「雄獅旅行社」のマーケティング担当の女性(44)は矢継ぎ早に質問を投げかけた。他の旅行会社の女性2人からも感想や要望が相次いだ。

 この3人を招待したのは、堺市以南の泉州9市4町でつくる「泉州観光プロモーション推進協議会」。

 泉州の魅力発信を目的に、平成24年9月に発足。観光客誘致に向け、25年3月には台湾、韓国の雑誌社など、同年11月には台湾、韓国、タイの旅行社などの担当者をまとめて招待するツアー「ファムトリップ」を実施した。

 今回は初めて台湾のみを対象に企画した。その背景には台湾人観光客の急増がある。

 法務省入国管理局によると、昨年1年間に台湾から約51万人が関空を利用して来日。24年の約30万人から1・7倍に急増している。

 「今回対象を台湾に絞ったのは、安定した訪日客の伸びや、リピーターの多さなどを考慮したためです」。協議会の事務局がある堺市の内山雅雄・観光推進課主査は言い切る。

 ツアーコースも、台湾人旅行客に好まれそうな内容に工夫を凝らした。

 初日は、関空のエアロプラザ内にある泉州PRブース「泉州まるわかり屋」で泉州の全体像を紹介。
その後は代表的な観光地として、岸和田市の岸和田だんじり会館や岸和田城、堺市の「大仙公園」の日本庭園などを案内した。

 2日目は2コースに分け、Aコースは旧綿布工場を利用した「煉瓦(れんが)館」(熊取町)のあい染め体験などを設定。Bコースは「織編館」(泉大津市)の機織り体験など“体験型”を重視した。

 3日目は「浪花酒造」(阪南市)や「みさき公園」(岬町)、「りんくうプレミアムアウトレット」(泉佐野市)などを巡回。3日間とも、人気洋菓子店やそば店、ステーキハウス店などの“グルメ”を訪問先に組みこんだ。

 ■注文、批判次々…

 2日目、Bコースツアーに参加した台湾南部・高雄に本社を置く「五福旅行社」の団体自由旅行担当者(24)らは「泉州らしい体験と、観光スポットとのバランスがいい」と好意的な感想を述べる一方、“辛口”の意見も相次いだ。

 「各観光スポットは、現場もそうだが、インターネット上でも中国語の情報が非常に少ない」「温泉は知名度よりも、宿泊施設と食事がよく、手ごろな値段かどうかが重要」「大浴場に抵抗感のある人もいる。温泉付きの個室が少ない」…

 協議会側が「体験漁業」や「クルージング」などを提案しても、「台湾人は海になじみがなく、安全面が保証されないとツアーに組みにくい」「1スポットは1時間半以内が望ましい」などと反論が相次いだ。

 台北の「喜美旅行社」のインターネット担当者(24)は「首都圏や北海道、京阪神といった人気旅行先にはない魅力的な場所を、いかに効率よく訪問できるかか鍵」と指摘。

 また、協議会側が泉州の観光地を格安で周遊できる「泉州1日周遊券」導入を提案すれば、参加者からは「800円前後の完全フリーパスで、出発前に台湾で旅行社を通じて購入できれるのが望ましい」と具体的な注文も付いた。

 ■高いハードルに困惑

 「台湾人の好みを推し量って理想的なモデルコースを組んだつもりでしたが…」。
協議会の担当者は、予想外の高いハードルに困惑しながらも、「おおいに参考になる半面、もっと知恵を絞らなければ、というプレッシャーに直面した」と本音を漏らした。

http://sankei.jp.msn.com/west/west_life/news/140913/wlf14091312000004-n1.htm

>>2以降に続く)

2 :ねこ名無し ★@\(^o^)/:2014/09/13(土) 21:10:09.65 ID:???.net
>>1の続き)

 協議会では、これまでの招待ツアーはPRが主体だったため、参加者と直接意見を交換したのは今回が初めてという。

 「ベジタリアンに対応できるレストランマップの作成」「各公共交通機関の外国語対応準備」など参加者からの厳しい注文に驚きながらも、
「貴重な意見を前向きに生かす。台湾の雑誌記者なども招き、9月中旬には全体会議を開いてPR戦略に反映させたい」と意欲をみせる。

 ■市町単独では「限界」

 こうした9市4町の試みを「今まで何もしてこなかったのだから、確かに大きな前進だ」とやや皮肉まじりに評価するのは、大阪観光大(熊取町)の観光学研究所長、中尾清教授(70)だ。

 ただし「努力は買うが、泉州の観光基盤整備の遅れは一朝一夕では取り戻せないだろう。本気で泉州に外国人観光客を呼ぶなら、人も資金も小出しにせず、思い切った投資が必要だ」とも指摘する。

 協議会は動き出したものの、各市町の連携は緩やかで実際には個別に智恵を絞り、予算を計上しているのが現状だ。

 自治体個別の取り組みの寄せ集めでは「限界がある」とする中尾教授は「台湾はNHK大河ドラマの視聴者が多く、世界遺産の姫路城が注目される。
その中で、岸和田城に足を向けてもらうのは容易ではない」とも指摘。「思い切った観光の目玉を泉州全体で打ち出し、JR、私鉄などの交通機関も巻き込んだ大きな流れをつくるべきだ」と提案する。

(おわり)

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