【朝鮮日報】安倍首相の親書に「慰安婦」記述なし[09/20]

荒波φ ★＠＼(^o^)／

■朴大統領、森元首相と会談…韓日関係改善へひとまず始動
■終始和気あいあいムード
■森元首相「両首脳も笑って写真に…」
■朴大統領「感謝の意を伝えて」
■韓日外務局長級協議も慰安婦問題で特に進展なし

19日、大統領府で行われた朴槿恵（パク・クンヘ）大統領と森喜朗元首相の会談は終始、和気あいあいとしたムードだったという。

しかし、森元首相が手渡した安倍晋三首相の親書には、韓国政府が求めてきた従軍慰安婦など歴史問題に対する言及はないことが分かった。
このため、韓日両国は関係改善に向け動き出したものの、具体的な成果を得るまでには少なからず難関があると予想される。

■森元首相「両首脳も笑って写真に…」

森元首相は、2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会会長として、仁川アジア大会開会式に出席するため来韓した。

森元首相は朴大統領に「早期に朴大統領と安倍首相も笑って写真に収まれるようになってほしい」と協力を要請したという。
親書にも「秋に開催される国際会議を契機としてお会いできることを期待する」と書かれていた。

11月に中国・北京で行われるアジア太平洋経済協力会議（APEC）首脳会議や東アジアサミット（EAS）などで両国首脳会談を行おうという意味だ。
親書を受け取った朴大統領は「安倍首相に感謝の意を伝えてほしい」としながらも
「過去の問題の傷をいやすため、真摯（しんし）な努力がまず行われる必要がある」と述べた。

韓日首脳会談を行うには、日本側が慰安婦問題などで誠意ある措置を取ってほしいというわけだ。

森元首相は「来年の日韓国交正常化50周年を新たな未来に向かって出発する元年になることを願っている、
という朴大統領の光復節（8月15日）のメッセージは非常に深く伝わり、大切に思った。安倍首相も（私に）同じことを話していた」と語ったという。

森元首相は自身と朴大統領の父・朴正煕（パク・チョンヒ）元大統領との縁について
「（現在生きている日本の政界関係者で）朴正煕元大統領と会った人は3、4人しかない。テレビで朴大統領を見掛けたときはいつも成功を祈っている。
数日前（14日）、尹炳世（ユン・ビョンセ）外交部（省に相当）長官と別所浩郎駐韓日本大使が並んで日韓交流行事を観覧し、
笑っている様子が報道されたのを見てほほえましく思い、安心した」とも述べた。

朴大統領は「森元首相は韓日関係発展のため心を砕いてくださった。政界引退後も多くの役割を担っていらっしゃる」と語った。
朴大統領と森元首相は1980年代から親交があるという。

■親書に慰安婦・歴史問題の記述なし

しかし、森元首相は慰安婦や歴史問題については明確に言及しなかったとのことだ。親書にもこれらの問題に関する言及はなかったという。

これに関連して同日、森元首相と昼食を共にした与党セヌリ党のナ・ギョンウォン議員は
「森元首相は『アジアの未来のために両国は今、手を取り合って未来に向かっていかなければならない』としながらも
『歴史にはこちら側にもあちら側にも過ちがあるかもしれないのに、しょっちゅうほじくり返していたら切りがない』というようなことを言っていた。
森元首相は韓日首脳会談を行いたいとは言ったが、歴史問題については触れなかった」と語った。

この日、東京で慰安婦問題を話し合うため開かれた韓日外務局長級協議でもこれといった進展はなかったことが分かった。
韓国側は「日本政府は誠意ある態度を示すべきだ」とただしたが、日本側は「河野談話を継承するという意向を既に示している」と答えたという。

韓国政府はこのほど「歴史問題と安全保障・経済問題は切り離して対応する」との方針を示した。
歴史問題に画期的な進展がなくても、安全保障や経済などで関係改善を模索することもできるという意味と受け止められている。

しかし、日本側が来月初めに予定されている韓日次官級会談でも慰安婦問題について何らかの姿勢を示さなければ、
11月の韓日首脳会談開催や韓日関係改善は困難になるかもしれないとの見方もある。

2014/09/20 09:52
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2014/09/20/2014092000849.html