【朝鮮日報】日本は中国に和解の手を差し伸べて韓国を孤立させようとしている [11/10]

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中・日首脳会談で韓中「歴史同盟」に亀裂生じる可能性

北朝鮮が米国人2人を電撃開放
米もオバマ親書を北朝鮮へ、近く直接対話再開の可能性も
中国はAPECで日本と首脳会談
日中・米朝接近で韓国外交は岐路に

　10日と11日に中国・北京で行われるアジア太平洋経済協力会議（APEC）首脳会議を前に、
北東アジア情勢に微妙な変化が起きている。

　北朝鮮は8日、長期間拘束してきた米国人ケネス・ペ氏（46）とマシュー・トッド・ミラー氏
（24）を開放した。先月21日に米国人ジェフリー・エドワード・ファウル氏（56）が解放されて
から18日ぶりのことだ。これにより、この2年間にわたり米朝関係改善の障害となってきた米国人
拘束問題が解決した。

　CNNなどは、米政府が拘束者を連れ帰るため派遣したジェームズ・クラッパー国家情報長官が、
バラク・オバマ大統領の親書を北朝鮮に渡したと報じている。このため、近く米朝間の直接対話が
再開される可能性も取りざたされている。

　中国の習近平国家主席は今回のAPEC首脳会議期間中、日本の安倍晋三首相と日中首脳会談を行う
予定だ。両国は閣僚級交渉で「尖閣諸島（中国名：釣魚島）などにおいて異なる見解を有していると
認識（する）」「歴史を直視し、未来に向かうという精神に従（う）」など4つの項目で合意した。
ソウル大学のチョン・ジェソン教授は「両国が首脳会談で、さらに実質的な関係の進展を遂げれば、
「韓中対日本」という構図を維持してきた北東アジアの「歴史同盟」に亀裂が生じる可能性がある」
と述べた。朴槿恵（パク・クンヘ）大統領は就任以来、いまだに安倍首相と首脳会談をしていない。

　韓国政府は「米朝接近や日中首脳会談そのものは北東アジア情勢を根本的に揺るがすほどの出来事
ではない」としている。政府関係者は「習主席が安倍首相に会うのは、APEC首脳会議の主催国として
ゲストを迎える以上のことでも以下のことでもない。関係改善につながるのは難しいと思う」と言った。
この関係者はまた、北朝鮮の米国人開放問題についても「長い間、韓米両国が緊密に協議してきた
事案だ。北朝鮮は韓・米・日の三角同盟にひびを入れようと努力しているが、容易ではないだろう」と
語った。

　しかし、日本が米国を後ろ盾に中国に和解の手を差し伸べることにより、韓国を外交的に孤立させ
ようとしていることについて、韓国政府は米中との戦略的友好関係を確実に固めるべきだという声が
高まっている。

　専門家はまた、北朝鮮の非核化や開放を誘導するため、周辺国との協力を強化していく必要性を
強調している。朴大統領は習主席やオバマ大統領と会談し、懸案を話し合う予定だ。

黄大振（ファン・デジン）記者
朝鮮日報／朝鮮日報日本語版
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2014/11/10/2014111000757.html