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【社会】ヘイトスピーチの温床となる「嫌韓・嫌中本」は社会に対する害悪…相次ぐ「ヘイト本」に、出版業界から反対の声[11/23]

2 :Hi everyone! ★@\(^o^)/:2014/11/23(日) 18:55:42.51 ID:???.net
>>1の続き)

■事情 

 ヘイト本が相次いで出版される業界の事情はある程度理解できる、と岩下さんは言う。「業界の習性として、売れた本があれば二匹目、
三匹目のどじょうを狙うのは当然。つまり脊髄反射でやっている」。ましてや出版不況である。ヘイト本のように購読者が見込める
「鉄板のジャンル」はありがたい存在だ。

 では、あらがい、歯止めをかけるにはどうすればいいのか。嫌韓・嫌中本は差別であり、社会に対する害悪だと認識する必要があると
岩下さんは考える。

 「ヘイト本は形として韓国や中国の政府批判であるかもしれない。でもその背景には人種的偏見があり、多くは『韓国人、中国人とは
こういうやつらだ』という言い方になっている。ヘイトスピーチの温床をこうした本が、かなり広げている」

 「そもそも負の感情をあおるタイトルは『冷静な議論ではない』と自ら宣言しているようなもの。建設的な批判をしたいなら、そうした体裁
を取るべきではない」

 表紙を飾る攻撃的な文言や文章の根底に流れる差別意識が書籍という形で権威化され、社会に広がっていく。岩下さんはそこに
問題の本質を見る。

 会を立ち上げておよそ7カ月。「少なくともヘイト本という言い方が通じるようになってきた。そして、ヘイトスピーチと嫌韓・嫌中本ブーム
が一続きのものとして認知されるようになってきた」

 書店でも変化の動きがある。あるアルバイト店員はツイッターで「上司から嫌韓本を全部どけろと言われた」と書き込んだ。

 7月、出版労連、出版の自由委員会と共催でシンポジウム「『嫌中嫌韓』本とヘイトスピーチ−出版物の『製造者責任』を考える」を
開いた。その様子や出版業界へのアンケート、ヘイト本の法的な問題点などをまとめた本「NOヘイト! 出版の製造者責任を考える」
(ころから)も今月発行した。

 「結局この問題は、出版業界から考えないと変わらない」と岩下さんは考える。新刊本では会に賛同する業界関係者の以下のような
声を紹介している。

 〈眉をひそめていただけでした。意志表示の機会をいただき感謝いたします〉 (出版社)

 〈本は、私たちの考えていること、感じていることを深め、広げ、やわらかく解きほぐすものだと思います。人の心を傷つけ、差別を
正当化する出版には、書き手としても、作り手としても、私は関わりません〉 (ライター)

 〈内容によって仕事を断ることはけっこう難しい。しかし越えてはならない一線はあると思います〉 (デザイナー)

 〈ことばは、わかりあうために、わかちあうためにあると、信じています〉 (校正者)

(終わり)

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