【中韓】熱を帯びる優生思想…６割超「精子バンク使っても優秀な子を」［11/25］

ニライカナイφ ★＠＼(^o^)／

◆中韓で熱を帯びる優生思想　６割超「精子バンク使っても優秀な子を」

中国や韓国の大学生の６割以上が、第三者の精子提供を行う「精子バンク」を利用してでも
「優秀な資質の子供を持ちたい」と考えているのに対し、日本の大学生の９割以上は
「そう思わない」と回答していることが、岡山大の研究グループが日中韓の３カ国の
大学生を対象に実施した意識調査で分かった。
日中韓では国家政策や社会情勢が異なるが、若者たちの「生命」への意識にも
大きな隔たりが浮かび上がった。

■中韓で熱を帯びる「優生思想」

調査は２０１２年１２月から昨年４月にかけ、岡山大が韓国と中国の
研究者らと共同で、日中韓の大学生１６６８人を対象にアンケート方式で実施した。

それによると、「精子バンクを利用してでも、優れた資質の子供を持ちたいか」との
設問について、日本の大学生の９４・２％が「思わない」と回答。
うち７９・３％は「全く思わない」だった。
「思う」という肯定的な回答はわずか５・８％だった。

これに対し、韓国と中国では真逆の結果となった。
韓国では「思う」と回答した大学生は８１・７％（うち「強く思う」は５２・８％）に上る一方、
否定的な回答は１８・３％と２割に満たなかった。
中国でも６０・１％（「強く思う」は３８・４％）が肯定的に捉え、
否定的な回答は３９・９％にとどまった。

■「出生前診断」でも大きな意識の差

「出生前診断」への意識にも違いがみられた。
出生前診断では、妊婦の血液から、ダウン症など胎児の３種類の染色体異常を調べる。

日本では、平成２５年から３５歳以上の妊婦を対象に臨床研究が始まっており、
胎児に異常のある「陽性」と診断された場合、中絶を選ぶケースも報告されている。
韓国や中国でも、生殖医療の水準は日本と同じ程度まで発展している。

岡山大の調査では、「長時間の介護を要する程度のダウン症と診断された場合でも
産みたい（産んでほしい）か」との設問に、日本の大学生は「産みたい（産んでほしい）」
との肯定的な回答が５２・１％、否定的な回答は４７・９％で、ほぼ半分に割れた。
一方、韓国では肯定的な回答は２７・５％にとどまり、否定的な回答が７２・５％に上った。
中国でも肯定は３７・９％で、６２・１％が否定的な考えを示した。

■中国…政府が奨励「優生優育」

調査結果について、岡山大大学院の粟屋剛教授（６３）＝生命倫理＝は
「中国の場合、『優生優育』の国家スローガンが色濃く反映された結果だ」と指摘する。
中国では１９９０年以降、国家を担う優れた人材を生み育てるよう奨励。
人口抑制のための「一人っ子政策」と相まって、都市部を中心に「優生思想」が
国民意識に浸透している。
相手家族の健康状況などを把握する「優恋」、結婚相手の健康状況を確認する「優婚」、
そして出産適齢期に妊娠する「優娠」など、中国社会には「優秀」の文言を冠した言葉が
あふれる。

「精子バンク」を利用してでも、優れた資質の子供を持ちたいか？（写真：産経新聞）
http://lpt.c.yimg.jp/amd/20141121-00000591-san-000-view.jpg

産経新聞　2014年11月25日(火)17時5分
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141121-00000591-san-soci&pos=1

※>>2以降に続きます。