【韓国】日本植民地時代に日本人判事が持ち出した古文書、韓国の古美術商が入手[01/15]

ダーティプア ★＠＼(^o^)／

儒学者・鄭夢周の手紙？
日本植民地時代に浅見倫太郎が持ち出す
専門家「字だけでは本物かどうか見分け難い」

「民の心が日増しに離れていき、国事が次第に誤った方向へ向かっていますが、この朽ちた木1本でどうやって大きな家を支えましょうか。
ただひとり憂い、恐れているだけです」

高麗末の1385年、儒学者の鄭夢周（チョン・モンジュ、1337－92）が知人に宛てたとみられる手紙が、日本で見つかった。日本植民地時代
にソウルで判事として働いていた浅見倫太郎（1869－1943）が持ち出したもので、韓国の古美術業界の関係者が入手し、韓国に持ち込んだ。
この関係者によると、手紙は浅見倫太郎の子孫が所持しており、日本のある美術館が買い入れようとしたが、韓国人による対馬の仏像盗難
事件などで韓日関係が悪化したため、購入を先送りしたという。

専門家らは「古文書収集家として名高い浅見倫太郎の所蔵品だということが、この文化財の価値を示している」としながらも「鄭夢周の自筆
の文書が少ないため、字だけでは本物かどうか見分けることは難しい」と慎重な姿勢を示している。

手紙は9行、127文字。国が滅びていく中で何も手を打てない忠臣の焦りを紙に行草書でつづっている。受取人は不明だが、「足下」という
敬称があることから知人に宛てたものと推定される。「垣根の下には花が咲き、酒がめには酒が熟しつつあるので、あなたは興趣が少なく
ないだろうと思います。この年寄りは国事に縛られており、あなたとこの楽しみを共にすることができないので、天は何を意味しているのか、
遠くから眺めてうらやむだけです」「晦翁（朱子）の本はすでに全部お読みになったでしょうから、返していただけるよう切に望みます」などと
記されており、締めくくりには「洪武18年（1385年）7月16日　夢周」と書かれている。

手紙を検証した成均館大の安大会（アン・デフェ）教授は「朱子の本を貸し借りする間柄だとすれば、受取人は朝鮮（王朝時代）開国の功臣の
一人とも考えられる。（功臣の一人である）鄭道伝（チョン・ドジョン、1342－98年）が『朝鮮経国典』を著した際に朱子の本を一部盗用したほど、
当時は朱子の思想を学ぶことが流行していた」と説明した。

特に注目されるのは、手紙の所蔵者が浅見倫太郎だったということだ。浅見は韓国の古い文献2000点余りを収集して日本に持ち出し、
これらは後に米カリフォルニア大バークレー校の東アジア図書館に売られ「浅見文庫」となった。安教授は「浅見は韓国学に造詣が深く、
収集した書籍のクオリティーが非常に高い。浅見が所持していた手紙なら本物である可能性が高い」と話している。

紙の材質を分析した結果も、本物である可能性を高めている。書物の保存処理専門家は「紙を光に透過させてみたところ、繊維の間隔が
朝鮮時代以降の紙よりも広く、繊維質が均等でなく固まっているなど、14－15世紀の紙の特徴がみられる」と説明した。

問題は手紙の字だ。成均館大・東アジア学術院のハ・ヨンフィ教授は「断定するのは難しいが、鄭夢周の字は平べったく、詰めて書かれている
ことが多いのに対し、手紙の字は長くて丸っこく、書風が異なる」と指摘する。

また、文化施設「芸術の殿堂」のイ・ドングク書芸（書道）部長は「『成仁録』や『槿墨』などの鄭夢周の字と違いがある」と説明した。ただ「1970年代
まで、秋史（体）の本物を偽物だと判定するケースがよくあった。秋史体が元々多様なため、晩年の字だけを秋史体と見なし、20－30代のときに
書いたものは偽物だと見なすことが多かった。鄭夢周の自筆の資料は木版のものを含め4－5点しかないため、さらに研究が必要だ」と話している。

許允僖（ホ・ユンヒ）文化部記者

ソース：朝鮮日報　2015/01/15 11:34
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