【ＡＳＥＡＮ外相会議】中国の南シナ海問題協議　[04/26]

なまはげ87度 ★＠＼(^o^)／

東南アジア諸国連合（ＡＳＥＡＮ）外相会議が２６日、マレーシアのクアラルンプールで開かれた。
会議では、ＡＳＥＡＮの一部加盟国と中国が領有権を争う南シナ海問題を協議。フィリピンが中国による埋め立て行為を強くけん制するよう主張したのに対し、
マレーシアのアニファ外相は記者会見で「われわれの中で議論する必要がある」と慎重姿勢を示し、加盟国間の温度差も浮き彫りとなった。
　フィリピンのデルロサリオ外相は会議で、埋め立て行為は「真の脅威で無視できない」と訴えた。
一方、アニファ外相は会見で、南シナ海問題を「非常に懸念している」としながらも、「中国はＡＳＥＡＮの戦略的パートナーで、とても重要だ」と指摘。
フィリピンが求める強硬姿勢では、加盟国が一枚岩になれない状況を示した。
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2015042600149

マレーシア外相「中国は埋め立て中止を」　南シナ海問題
東南アジア諸国連合（ＡＳＥＡＮ）加盟10カ国は26日、クアラルンプールで外相会議を開いた。
議長国マレーシアのアニファ外相は会議後の記者会見で、中国が南シナ海の南沙（英語名スプラトリー）諸島で進める埋め立て工事について「中止が望ましい」と明言した。
「（埋め立て強行に）ＡＳＥＡＮ全体が懸念を共有する」とも述べ、加盟国が結束して中国をけん制する考えを示した。
　アニファ外相は会見で「正しいシグナルを中国に送る必要がある」と述べた。
中国が強行する南沙諸島の埋め立てに対し、ＡＳＥＡＮの立場で明確に疑念を明言するのは初めて。
アニファ氏は「対立は望んでいない」としながらも「作業を中止してまず話し合うことが望ましい」と語った。
　アニファ氏は「南シナ海の紛争は関係国だけでなくＡＳＥＡＮ全体の問題だ」とも指摘した。
中国は２国間協議での解決を求めてきたが、ＡＳＥＡＮが結束して中国との交渉に当たる考えを示したものだ。
国際法に基づいて紛争を回避する枠組みである「行動規範」を「できるだけ早く作成すべきだ」と強調し、具体的な協議の進展に後ろ向きな中国に注文を付けた。
　同日午前に始まった外相会議は当初予定の２時間半を超過し、約３時間に及んだ。
会議では中国による埋め立てに反発するフィリピンのデルロサリオ外相が、事前に用意したＡ４用紙３枚にわたる意見書を読み上げた。
　デルロサリオ氏は「このままでは中国が南シナ海を実質的に支配してしまう」と強い危機感を表明した。
そのうえで「そろそろＡＳＥＡＮが一体となって主張すべきではないか」と述べ、ＡＳＥＡＮ各国に支持を迫った。
関係筋によると議長を務めるアニファ氏も「真剣に考慮する必要がある」と同調したという。
　ＡＳＥＡＮが対中けん制姿勢を強めた最大の要因は、中国が進める海洋進出が域内共通の脅威として浮かび上がってきたことがある。
中国は南沙諸島の領有権を主張し、米国などの反対を顧みずに埋め立てを強行している。
　中国は南シナ海の大部分が自国に領有権があると主張し、ベトナムやマレーシアとも紛争の火種を抱える。ＡＳＥＡＮ外交筋は「中国の次の矛先がどこに向かうか分からない」と打ち明ける。
　もう一つの要因は、年末に控えるＡＳＥＡＮ経済共同体（ＡＥＣ）の発足だ。
中国はフィリピンに強硬姿勢で臨む一方で、カンボジアなどには中国支持の姿勢を示すよう求めてきた。
ＡＳＥＡＮの対応が揺れ続ければ加盟国の連携にひびが入るとの懸念が浮上し、これが対中国での結束を強めるバネとなった。
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM26H1V_W5A420C1FF8000/

【ＡＳＥＡＮ外相会議】中国の南シナ海問題協議 [04/26]

【ＡＳＥＡＮ外相会議】中国の南シナ海問題協議　[04/26]