【日韓】「日本を嫌っていたが、この頃はあわれに思う。自尊心を守るため歪曲までして」～尹東柱詩碑建立めざす西岡健治名誉教授[04/29]

蚯蚓φ ★＠＼(^o^)／

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▲ホ・ムンミョン国際部長

数日前、福岡を訪れた際に日本のある老教授に会った。福岡県立大、西岡健治名誉教授だ。‘尹
東柱（ユン・ドンジュ）の詩を読む会’を10年余り引っ張ってきて最近では詩人が亡くなった福岡刑
務所の近くに詩碑をたてる運動をしている。

今年、尹東柱逝去70周忌をむかえ本誌(2月4日付)も電話インタビューを通じて紹介した縁があ
った。七十才の老教授は一面識もない記者の面会要請に1時間半も地下鉄に乗って午後8時に
記者が泊まっているホテルまで訪ねてきてくれた。私たちは博多駅裏路地のみすぼらしい飲み屋
で向かい合って座った。

私たちの対話は今の様な韓日関係がいつまで続くのか、から始まった。彼は「残念だがかなり長
引くだろう」と言った。理由を訊ねると意外にも「日本の内部問題のため」という答えがすぐ返って
きた。「日本は‘失われた20年’の間に深い不況を体験して自信を失った。韓国と中国は恐ろしい
速度でついてきた。ソニーがサムスン電子に遅れをとり経済大国2位も中国に譲った。私たちが
体験した衝撃と挫折は日本人でなければ分からない。日本人には韓国と中国が日本と対等にな
る状況はあってはならず、受け入れることもできない。そこに東日本大地震まで起きた。日本人が
体験した自尊心の喪失と無力感は日本の外側で考えるよりはるかに深い。」

明らかな歴史的事実を否定し他人の土地を自分の土地だと言い張る日本のごり押しは‘不安と挫
折の所産’だという説明だ。実際に安倍政権の過去の歴史歪曲も、実際は日本人たちの自尊心を
立てる目的で試みられているのではないか。教科書を歪曲してでも愛国心を呼び起こし、政権を
維持しようとするゆがんだ政治構想だ。

記者は彼に「日本を嫌っていたが、この頃はあわれに思う」と言った。拒否感を持たれないかと多
少心配になったが、彼は「この頃、韓国人たちからそんな言葉を時々聞く」と淡々とした表情でビー
ルを一杯飲んだ。

彼は対話中に‘加害者’という表現を多く使った。詩碑を建てようとするのも贖罪したい気持ちの表
現だという。「ひょっとしてあなたは日本が嫌いなのか」と尋ねるとすぐに彼は強く首を横に振った。
「どうして自分の祖国が憎いものか。韓国語に‘ハンセン氏病の母親（ムンドゥンイ　オモニ）’とい
う言葉がある。問題があっても母親は変えられない。こういう比喩が適切か分からないが殺人者
にも良心がありえる。韓国人たちの心とすぐに比較する訳には行かないが、戦争した日本人たち
にも心の苦痛を拭えない罪悪感による苦しさがある…。私が尹東柱に傾倒したのは植民地青年と
して生きたにもかかわらず、日本の苦痛を受ける人たちのために祈る心で詩を書いたからだ。」

詩碑建設は遅々として進まないという。だが、彼は断固として言った。「死ぬまで努力してみるつも
りだ。率直にいって手に余る。韓国国民や関連団体の助けがあったら助かる。平和を愛する高潔
な尹東柱精神の下、志ある日本人と韓国人の心が一つになったら良い。」

「尹東柱を思い出すと怒りや不安が沈んで平和な心になる」という彼は「無念に死んだ日本の土地
で自分の死が平和の種になるよう、故人が私に天命をくれた」とも言う。わが国の詩人を宗教的信
頼の対象にまで考える日本人学者の前で恥と厳粛さを同時に感じた。

ソース：東亜日報(韓国語) [光化門で/ホ・ムンミョン]日本をふびんだ
http://news.donga.com/Column/3/all/20150429/70970932/1

【日韓】 「日本を嫌っていたが、この頃はあわれに思う。自尊心を守るため歪曲までして」～尹東柱詩碑建立めざす西岡健治名誉教授[04/29]

【日韓】「日本を嫌っていたが、この頃はあわれに思う。自尊心を守るため歪曲までして」～尹東柱詩碑建立めざす西岡健治名誉教授[04/29]