【韓国】１４人目のＭＥＲＳ患者、応急室で１７人感染させる…「８９３人は隔離」 [06/08]

★１４人目のＭＥＲＳ患者、応急室で１７人感染させる…「８９３人は隔離」＝韓国
2015年06月08日09時18分　[中央日報/中央日報日本語版]

サムスンソウル病院が中東呼吸器症候群（ＭＥＲＳ）の２次流行の震源地になった
背景には１４人目の患者（３５）がいる。

彼は最初の患者（６８）と同じ病棟〔平沢（ピョンテク）聖母病院〕に入院して
感染した２次感染者だ。先月２７～２９日にサムスンソウル病院に留まり、
現在まで医療スタッフ・患者・保護者など１７人を感染させた。ウイルス
をまき散らした規模の面から最初の患者（３８人、２・３次感染含む）に次いで多い。

１４人目の患者は先月３０日のＭＥＲＳ確定判定の前までに、平沢聖母病院→
平沢グッドモーニング病院→平沢バスターミナル→ソウル南部ターミナル→
サムスンソウル病院の順に移動した。この患者は先月１０日に高熱の症状で
平沢聖母病院に入院した時、１５～１７日の間に最初の患者と同じ病棟に
入ったことでウイルスに感染した。彼は２５日、平沢聖母病院を出て
平沢グッドモーニング病院に入院した。症状が悪化すると、グッドモーニング
病院の担当医師は「大きな病院に行ったほうがよい」として所見書を書いた。

この患者は２７日、グッドモーニング病院を出てサムスンソウル病院に来る過程で、
事実上、放置された。同病院から退院した後、呼吸のしにくさをずっと感じていたという。
呼吸器を通じてウイルスを外部に排出し続けていたのだ。この患者は、同日午前１１時を過ぎ、
流動人口の多い平沢市外バスターミナルに到着した。この時は本人が乗用車を運転して
ターミナルまで行った。平沢市外バスターミナルに到着した後、１時間ほど市外バスに
乗ってソウル瑞草区（ソチョグ）の南部ターミナルに移動した。

疾病管理本部は市外バス乗客の追加感染状況について調査している。
当時、このバスには１４人目の患者、運転者、乗客５人など計７人が乗っていたことが
調査された。権ジュン郁（クォン・ジュンウク）ＭＥＲＳ管理対策本部企画総括班長は
「バス運転者１人と乗客４人は隔離措置した」と明らかにした。残りの乗客１人とは
連絡がついていない。権氏は「バスの乗客数が多くなかったことが不幸中の幸いだった」
としながら「隔離対象者以外のバス内伝播の可能性は高くないとみている」と述べた。

１４人目の患者は同日午後１２時４０分ごろ、ソウル南部ターミナルに到着して１１９
（救急）に電話した。スタッフ３人と共に救急車が直ちに到着し、午後１時すぎには
サムスンソウル病院応急室に到着した。ソウル南部ターミナルからサムスンソウル病院
まで彼が使った救急車に乗っていたスタッフ・運転者ら６人も、現在、自宅隔離中だ。

今のところ、バスの乗客や救急隊員の中でＭＥＲＳの感染症状を示す者はいないため、
１０日には隔離が解除されるというのが疾病管理本部の説明だ。この救急車は１４人目の
患者を病院に運んだ後も別の患者４人を乗せたことが分かっている。

救急車の中には１４人目の患者がせきをして吐き出した可検物が残っている可能性もある。
当時、救急隊員はアルコールと粉末による消毒のみを行って別の患者を運んだ。
このため、追加の患者が発生する可能性も排除することはできない。高熱症状を示す
患者を乗せる時、この程度の消毒を行うようにする規定だけがあった。

サムスンソウル病院の閉鎖回路テレビ（ＣＣＴＶ）の分析結果、３次感染が大量発生した。
サムスンソウル病院のソン・ジェフン院長は「患者６７５人と医療スタッフ２１８人など
８９３人（密接接触１１５人）が感染の危険性にさらされていたことが把握されたため、
直ちに通知・隔離した」と話した。

http://japanese.joins.com/article/477/201477.html