【中国】「汚い言葉」25個指定、ネット浄化ねらう[06/08]

なまはげ87度 ★＠＼(^o^)／

　米国のコメディアン、ジョージ・カーリン氏は以前、国内で使えない「汚い言葉」を７つ挙げてみせた。中国政府は最近、似たようなリストを作った。

　中国共産党の機関紙「人民日報」の電子版は先週、当局が眉をひそめるネット上のスラング（俗語）25個をリストアップした。ただ、カーリン氏の7つの言葉に比べたら、どれも穏やかなものだ。

　リストの一番上にあるのは「お前の母親」という言葉で、中国語でも英語と同様の含意がある。「お前の姉妹」や「お前の母親を――」というバリエーションも載っている。

　他には「負け犬」と同じような意味の「吊絲（ディアオスー）」や、英語の「fudge（ちくしょう）」に近い「我靠（ウォカオ）」もリスト入りした。英語と中国語を融合させた「装B」もある。「大物ぶる」という意味だ。

　今回の動きは中国のサイバー空間監視当局によるネット浄化活動の一環だ。当局はこの数カ月間に、交流サイト（SNS）上の「うわさを拡散する」ような投稿や、わいせつな言葉や政治的に微妙な言葉を含むアカウント名の削除を命じてきた。

　人民日報の記事は「オンライン言語環境の浄化はネット上で使われる言葉の抑圧や統一を目的とするものではなく、『印刷された書籍』のような言葉を使うことをネット市民に要求するものでもない」としたうえで、
「ネット市民にとって文化的・社会的レベルで快適な住空間を作るものだ」としている。

　記事は、中国版ツイッターと呼ばれる人気のSNS「微博（ウェイボー）」はユーザーが汚い言葉を発する「口元」になっていると非難し、伝統的なメディアが「吊絲」のような俗語を見出しに使っていることを戒めた。

　微博の広報担当者によると、不快な言葉の使用については、ユーザー間の問題解決のために使われている同社の手続きを通して処理されると述べた。
また、「ユーザーが不快に感じているのであれば、わいせつな言葉についても同じ方法を適用する」とした。

　中国政府が気難しく、時代遅れだと思われないよう、記事はネットで使われている「前向きな」言葉を全面的に支持している。
例えば、「素晴らしい」を意味する「給力（ゲイリー）」や、フェイスブック風に「いいね！をクリックする」という意味の「点賛（ディエンザン）」だ。

　記事は「上品さと理性はオンライン言語の基盤であるべきだ」としている。
http://jp.wsj.com/articles/SB10913733382003054274504581035224159418038