【ノーベル賞】韓国、自然科学分野でノーベル賞「ゼロ」に自虐論争　日本も安穏では先細り[10/10]

もろ禿

韓国、自然科学分野でノーベル賞「ゼロ」に自虐論争　日本も安穏では先細り (1/3ページ) - 政治・社会 - ZAKZAK
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20151010/frn1510101530001-n1.htm

　毎年この季節になると憂鬱になる国がある。お隣、韓国だ。ノーベル文学賞の候補の常連、村上春樹氏（６６）は残念だったが、医学・生理学、物理学の連続受賞に日本は沸きに沸いている。
改めて基礎研究の強さを世界に印象づけた格好だが、韓国は７日の化学賞も空振りで自然科学分野での勲章はいまだゼロ、今年も悲願はかなわなかった。なぜ日本は取れてわれわれは
取れないのか－。韓国国内で自虐的論争が巻き起こっている。

　「ノーベル賞のシーズンになると決まって韓国は憂鬱な雰囲気に包まれる。ライバルの日本は取れるのになぜ韓国は取れないのかという悩みで、今年も日本の研究者に医学・生理学賞、
物理学賞が決まった際は、ネットを中心に『なんで韓国はダメなんだ』の大合唱だった」

　こう語るのは現地の科学誌関係者だ。

　昨年は青色発光ダイオードの開発で米カリフォルニア大サンタバーバラ校教授の中村修二氏（６１）ら日本人３人が物理学賞に輝き、今年は北里大特別栄誉教授の大村智（さとし）氏（８０）が
医学・生理学賞、東京大宇宙線研究所教授の梶田隆章氏（５６）が物理学賞に決まり、自然科学分野での受賞はこれで２１人になった。

　片や韓国は２０００年に金大中元大統領が平和賞を受賞しているのみで、自然科学分野ではゼロ行進が続いている。

　韓国の報道専門放送局ＹＴＮは７日、今年、中国で初めて医学・生理学賞の受賞者が出たことを受けながら、「東アジアで韓国だけがノーベル賞を受賞していない国になった。国内の科学者は、
経済成長のための短期的な成果偏重の研究にだけ重点を置いた結果だと指摘する。韓国では政府支援の研究開発の成功率が９８％にも達する。裏を返せば、短期的に成果が出る容易な
研究ばかり行われているということだ」などと嘆いた。

　朝鮮日報系のＴＶ朝鮮も６日、「韓国では全ての子供が他国よりはるかに難しい数学や科学を学び、深夜まで勉強している」のに…とした上で、「韓国は基礎科学に本格的な投資をしたことがない。
いまの韓国でノーベル物理学賞を期待するのは『縁木求魚』（木に登って魚を探すという意味）だ」とウ・ジョンウォン梨花女子大物理学教授のコメントを紹介。歴代政権の失政に原因を求めている。

　このほか、少なくない現地メディアが日本と比較しながら、韓国の基礎研究の足りなさに言及。先の科学誌関係者は「こんな調子じゃ１０年、いや５０年たっても受賞は無理という学者もいるほど」と
明かす。

　そもそもノーベル賞にこだわり、ことさら日本をライバル視するのはなぜか。

　『徹底比較　日本ｖｓ．韓国』（河出書房新社）の著者でノンフィクション・ライターの高月靖氏は、「韓国は伝統的に権威を重視する風潮があり、ノーベル賞は世界的な権威ということで国民の
大きな関心の対象になっている。韓国はこれまで、どの分野でもいいから日本に追いつけ追い越せでやってきた。ただ、２０年前ごろから現代自動車などが牽引役となって急激に経済成長し、産業では
日本と肩を並べ、一部では抜いたとも自賛するようになった。それくらいの実力があるなら科学の分野も追い抜かせるだろうというのが根底にある」と解説する。

　だが、悲しいかな実績が伴わない。

　「儒教の国のため、古くは、古典を専門にする学者が多く、手を使ってモノを作る職人のような専門家をさげすむ時代があった。そのなごりが影響しているとの説もある。いま韓国でノーベル賞候補として
名が挙がっているのは、遺伝子の研究者だが、この人は１歳で韓国を離れたカナダ籍。取ったとしても韓国初の…というには苦しいと現地紙が伝えている」（高月氏）

　大村氏、梶田氏を含め今世紀に入っての日本の栄誉は１５人を数える。０１年に政府が「今後５０年間で３０人程度の受賞者を輩出する」との目標を掲げたが、わずか１５年で半分をクリアしたことになる。

　ただ、日本もこのハイペースを維持できるかどうかは不透明で、主要国の科学論文の本数を見ると、ここ数年、トップの米国に次ぐ中国が急激に伸び、日本を圧倒。「近い将来、中国に受賞ラッシュが
来る」と指摘する研究者もいるほどだ。

　日本も安穏としてはいられない。

【ノーベル賞】韓国、自然科学分野でノーベル賞「ゼロ」に自虐論争 日本も安穏では先細り[10/10]

【ノーベル賞】韓国、自然科学分野でノーベル賞「ゼロ」に自虐論争　日本も安穏では先細り[10/10]