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【経済】 高くついたパクリと裏切りの代償、韓国・ポスコが創業以来の危機〜新日鉄住金に高額和解金[11/03]

1 :蚯蚓φ ★@\(^o^)/:2015/11/03(火) 18:49:44.13 ID:???.net
 韓国の鉄鋼最大手ポスコが“パクリ”のツケを払わされた。新日鉄住金からの技術盗用をめぐる訴
訟で支払った和解金が経営を直撃し、今年7〜9月期の連結決算で最終赤字に転落したのだ。韓
国企業は2000年代半ばから飛ぶ鳥を落とす勢いで成長を遂げてきたが、その裏では「産業スパ
イ」の暗躍も指摘されてきた。ポスコの“凋落”はもはや、そんな手口が通じないことを知らしめている。

■ 697億円の赤字

 「創業以来、最大の試練」。韓国紙はポスコの現状をこう報じている。

 朝鮮日報によると、同社は10月20日、今年7〜9月期の最終損益が連結ベースで6580億ウォ
ン(697億円)の赤字だったと発表した。円安による為替損失(3800億ウォン)や保有鉱山の評価
損(3880億ウォン)と並んで、新日鉄住金に対する和解金2990億ウォン(約317億円)が響いた。

 ポスコが和解金を支払ったのは9月30日。新日鉄住金も同日、日本と米国で起こしていた訴訟を
取り下げ、和解の成立を発表した。 訴訟対象となっていたのは、電気を家庭に送る変圧器などに
使われる「方向性電磁鋼板」。新日鉄住金は新日本製鉄時代の12年4月、同社の複数の元社員
からポスコが技術情報を不正入手したとして、不正競争防止法に基づき986億円の損害賠償や製
造販売差し止めを求める訴訟を東京地裁に起こした。このほか、米ニュージャージー州連邦地裁
にも同様の訴えを提起していた。

 和解について新日鉄住金は「所期の目的を一定程度満たすに足る条件を確保できた」としてい
る。ポスコによる方向性電磁鋼板の販売を制限できるほか、同社からの技術使用料収入が見込め
るからだ。 ハンギョレ新聞によると、両社はポスコが今後、同鋼板の輸出の際に技術使用料を新
日鉄住金に支払い、地域別の輸出量も協議して決めることで合意した。 ポスコにとっては、業績
への打撃は一時的なものにとどまらないことを意味する。折から、同社は安価な中国製鋼材との競
争にもさらされており、日中メーカーに挟み撃ちされて埋没しかねない状況だ。

 ポスコは15年に2兆ウォン(約2100億円)の最終利益達成を目標に掲げているが、逆に「3000
億ウォン(約310億円)程度の赤字も予想される」(ハンギョレ新聞)という。

■ 動かぬ証拠

 問題となった方向性電磁鋼板は電力インフラに欠かせない変圧器の心臓部である「鉄心」に使わ
れ、技術の粋を凝らした“鉄の芸術品”ともいわれる。旧新日鉄の独壇場だったが、05年ごろから
なぜかポスコの製品技術が急激に向上し、シェアも拡大してきた。

 ポスコの技術盗用疑惑が浮上したのは07年。韓国・大邱での刑事訴訟で、ポスコの機密情報を
中国メーカーに流したとされるポスコ元社員が「技術は、もともとは新日鉄のものだ」と衝撃的な証
言を行った。 旧新日鉄は、製造技術を持ち出したとされる元部長級社員の自宅から、ポスコとの
通信履歴などの証拠を裁判所を通じて確保した。この「動かぬ証拠」が法廷でも大きな武器となっ
た。

 そもそも、ポスコにとって旧新日鉄は「育ての親」ともいえる存在だ。ポスコは1960年代、旧新日
鉄の前身である八幡製鉄や富士製鉄から技術供与を受けて設立した。2000年には、旧新日鉄と
戦略的提携契約を結んでいる。 ポスコの窮状は自前の技術を育ててこなかったツケが回ったとも
いえる。裏切りの代償は高く付いた形だ。(本田誠)
(後略:「大半が泣き寝入り」)

ソース:産経ニュース<【ビジネス解読】高くついたパクリと裏切りの代償 韓国・ポスコが創業以来
の危機  新日鉄住金に高額和解金>
http://www.sankei.com/premium/news/151103/prm1511030003-n1.html

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