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【朝日】在日コリアンへの偏見とネット 2chまとめブログを利用することで誤情報に触れて偏見が深まる可能性

1 :動物園φ ★@\(^o^)/:2015/11/10(火) 23:01:41.66 ID:???.net
レイシズムを解剖する―在日コリアンへの偏見とインターネット [著]高史明

[評者]荻上チキ(「シノドス」編集長・評論家)  [掲載]2015年11月08日   [ジャンル]人文 

表紙画像 著者:高 史明  出版社:勁草書房
■誤情報の流れ、丹念に検証・否定

 本書は数式の頻出する学術書であり、一般向けの文体で書かれたものではない。それでもなお、広く手に
取られるべき書物だ。ネットでもストリートでも「ヘイトスピーチ」がまき散らされている現在。若手の
社会心理学者である著者が、レイシスト(人種差別主義者)を学術的に解剖し、レイシズム(人種差別主義)を
低減するための処方箋(せん)を探っていく。

 著者は「古典的レイシズム」と「現代的レイシズム」という二つの概念を軸にして分析を進めていく。
「〇〇は△△人より劣っている」といった「古典的レイシズム」の影響力は、未(いま)だに軽視できない。
加えて現代では、「差別は既に解消しているにもかかわらず、彼らは自分たちの努力不足による結果による
“区別”を受け入れないどころか、不当な特権を得ている」という考えに基づいた差別的言説も蔓延(まんえん)している。

 こうした二つのレイシズムは、主にインターネット上でどのように流通しているのか。それを口にする
者はどのような人物なのか。本書は統計的手法を活用し、丁寧に論じていく。その結果、例えば現代的
レイシズムは、誤った情報の取得などによって強化されうる、「2ちゃんねるまとめブログ」を利用
することで加速する可能性がある、といった考察が明らかになる。誤情報に触れる機会が多いほど
偏見が深まるのだとすれば、そうした情報を放置せず、メディア上で丹念に検証・否定していく
作業がいかに重要かがわかるだろう。

 本書は、差別対象となっている人々と知り合いになるなどの経験が、レイシズムを弱める効果が
あることにも着目する。偏見を生み出す情報を丹念に取り除き、「得体(えたい)の知れない他者」
として扱わないためには、文字通り「歩み寄る」ことが重要となるわけだ。小さくも確かな一歩を踏み出したいあなたに
、足元を照らしてくれる力強い一冊。以下略

http://book.asahi.com/reviews/reviewer/2015110800013.html

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