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【韓国】 THAAD放棄は「朝貢・冊封」関係への回帰の始まり〜中国の真の狙いは韓米同盟の解体/朝鮮日報コラム[02/28]

1 :蚯蚓φ ★@\(^o^)/:2016/02/28(日) 14:58:24.05 ID:CAP_USER.net
 「ある国が自国の安全確保を図る場合、必ず他国の安全上の利益と地域の平和と安全を考慮し
なければならない」

 これは韓半島(朝鮮半島)への終末高高度防衛ミサイル(THAAD)配備問題をめぐり、中国が掲
げる名分だ。もっともらしい主張で、韓国の一部知識人や左派が同調している。しかし、中国には
そんな主張を行う資格があるだろうか。

 1980年代初め、中国は自国内に米国の軍事施設を誘致し、ソ連を監視していたことがある。カー
ター政権が提案した秘密プロジェクトで、中国の指導者、トウ小平氏の同意で推進された。米国の
基地は中ソ国境から300キロメートル離れた新疆ウイグル自治区内に建設され、ソ連のミサイルの
性能や弾頭分離過程を観察した。当時ニューヨーク・タイムズはこの活動に中国人も加わり、米中
が情報を共有したと報じた。中国は「自国の安全」を確保しながらも、「ロシアの安全上の利益」は
無視した。中国は今も周辺国を作戦範囲とする核ミサイル、空母、高性能レーダーを配備し、周辺
国の安全上の利益を考慮してはいない。

 中国がアラスカ、日本に続き、韓国へと迫る米国のレーダー網を警戒することは理解できる。しか
し、中国が北朝鮮の脅威にさらされた韓国の安全保障懸念を無視したまま、「韓国のTHAADは米
国の中国監視用だ」と決め付け、あらゆる脅しをかけるというのは、責任ある国家とは言えない。

 事実、中国は数年前、自国の安全保障を大きく脅かす日本のレーダー配備には無反応だった。
米日が2006年、13年に青森、京都に設置したXバンドレーダー(AN/TPY-2)は、探知範囲が
2000キロメートルで、中国の黒竜江省、内モンゴル自治区、山西省から広東省までをカバーする。
一方、韓国が検討している終末段階レーダーは探知範囲が800キロメートルで、中朝国境の鴨緑
江から豆満江(中国名・図們江)が限界だ。その上、中国はこのレーダーが中国に向いているかど
うかを衛星で把握できる。中国の韓国に対する圧力が脅威を誇張した「ハリウッドアクション」である
ことを専門家は見破っている。

 中国の荒っぽい行動は名分も論理も貧弱な「大国による小国いじめ」だ。それによって、韓国で
反中ムードが高まることを知りながら、中国が声高に「THAAD阻止」を叫ぶことには、それ以上の
「戦略的な狙い」があると考えるべきだ。それは韓国に「米国のTHAADと中国による経済的利益の
どちらを取るのか」と苦悩させ、韓米同盟を弱体化させるとともに、果ては在韓米軍を撤退に追い込
むことだ。

 中国の王毅外相が「韓半島平和協定」を持ち出してきたのも、平和協定が締結されれば、北朝鮮
と中国が在韓米軍の撤退を求める名分が生じるからだ。北東アジアでの中国の戦略的目標は、米
日同盟に対抗するため、韓半島全体を中国の影響下に置くことだ。中国が核で挑発する北朝鮮を
完全には締め付けず、韓米同盟の軍事力強化を阻むことに全力を挙げる理由はそこにある。中国
が強化された対北朝鮮制裁をまともに実行するかどうかも見守る必要がある。

 韓国政府は中国のTHAADに対する懸念を解消することに外交的努力を重ねるべきだ。しかし、
中国が他の戦略的目標で韓国に圧力を加えるとすれば、原則と論理に基づき、堂々と対処すべき
だ。韓国が中国に屈服し、THAADの選択権を放棄すれば、過去の「朝貢・冊封関係」への回帰が
始まり、韓米同盟は解体の道を歩み出すことになる。THAAD問題は韓国の運命にとって大きなヤ
マ場だ。

池海範(チ・ヘボム)北東アジア研究所長
http://www.chosunonline.com/site/data/img_dir/2016/02/26/2016022602155_thumb.jpg

ソース:朝鮮日報日本語版【コラム】THAAD放棄は「朝貢・冊封」関係への回帰の始まり
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2016/02/26/2016022602155.html

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