【韓国】日本人観光客「安義士は平和主義者で正しい意志を持った人物」

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日本人観光客「安義士は平和主義者で正しい意志を持った人物」　
中国・旅順監獄で安重根義士の追悼式

　「安重根（アン・ジュングン）義士は、東アジアの平和を主張した思想家であり、それを自ら実践した人物だ」

　中国遼寧省大連市の旅順監獄で26日開かれた安重根義士殉国106周忌の追悼式に出席した中国人Zさん（48）はそう語った。旅順監獄は安義士が1909年10月26日、ハルビン駅で伊藤博文を暗殺後、殉国するまで5カ月収監された場所だ。内部に設置された安重根義士記念館で大連韓国人会と韓中親善協会が開いた追悼式には、韓国人200人余りのほか、中国人100人余り、日本人10人余りも出席した。

　中国人Lさん（43）は「韓国と中国はいずれも日本から苦痛を受けた。安義士は中国人にも広く尊敬されている」と話した。住民Wさん（61）は「旅順市民の大多数が安義士とその業績をよく知っている」と語った。日本人観光客のヤマモトさん（54）は「表には出てこないが、日本国内には自分たちが犯した戦争犯罪を恥ずかしく思う人が多い。安義士は平和主義者で、正しい意志を持った人物だ」と評した。

　旅順監獄は警備上の理由で中国人にのみ公開されてきたが、2010年から外国人観光客にも開放された。旅順監獄関係者は「普段から20－30人の韓国人が常に訪れる。安義士の志を尊敬する中国人、日本人の訪問客も増えている」と説明した。息子2人と追悼式会場を訪れたイ・ミンジョンさん（女性・36）は「安義士殉国の日に合わせ、大連旅行の日程を組んだ。息子たちには安義士の愛国精神を胸に刻んでもらいたい」と述べた。

　ソウル市中区の安重根記念館講堂でも同日、安重根義士崇慕会の主催で追悼式が行われ、国家報勲処の崔完根（チェ・ワングン）次長や遺族をはじめ、市民400人余りが出席した。これに先立ち、25日に慶尚南道昌原市鎮海区の海軍士官学校に安義士の遺墨碑が建てられた。碑石には「臨敵先進為将義務（敵に臨んで先頭に立つことが将としての義務だ）」という文字が刻まれている。

旅順（中国遼寧省）＝特別取材チーム
朝鮮日報／朝鮮日報日本語版
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