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【富坂聰の真・人民日報】ポスト習世代の党幹部が失言 激怒した炭鉱労働者は“蜂起” 不穏な中国[4/13]

1 :ロンメル銭湯兵 ★@\(^o^)/:2016/04/13(水) 20:28:26.81 ID:CAP_USER.net
 「ふざけるな。おれたちはもう何カ月も給料をもらっていない」

 「おい、みんなで抗議のため、北京を目指すぞ」

 中国東北部の最北の省として知られる黒竜江省の炭鉱現場にこんな罵声が響き渡ったのは、3月6日のことであった。

 声の主は炭鉱労働者たちで、矛先が向けられていたのは北京の人民大会堂だった。

 「ポスト習近平世代の政治局常務委員(常委)候補とも言われる若手有望株の陸昊・黒竜江省党委員会副書記兼省長が
失言したことで、いまや中国経済の火薬庫といわれる東北部の炭鉱労働者たちに火を付けてしまったのです」

 こう語るのは北京の中国共産党関係者だ。

 「この問題で、当初は問題があっても“無風”といわれていた今回の全国人民代表大会(全人代)がにわかにきな臭い雰囲気に
包まれました」

 一体何が問題だったのだろうか。

 3月6日、全人代の開幕に合わせて記者会見に応じた陸氏は、その場で中国が抱える大問題の一つ、炭鉱の構造不況
問題について質問を受けた。

 そのとき、同省最大の炭鉱を抱える国有企業・龍煤集団について、「炭鉱現場で働く約8万人の労働者について言えば、
わずか1カ月の給料の遅配も起きていない」と断言した。

 ところが、実態は違った。1カ月どころか半年以上も賃金を受け取っていない労働者がいるなど、深刻な遅配が当たり前の
状態であった。

 そのため、トップがあまりに現場の深刻さを理解しない暢気な発言をしたことに激怒。黒竜江省の炭鉱労働者がたちまち声を
上げたというのが騒動の顛末(てんまつ)であった。

 興味深いのは、こうした抗議活動の様子がたちまち彼らの手によって動画サイトに投稿され、それが一般視聴者の大きな関心を
呼ぶという現代的な広がりを見せたことだった。

 さらに恐ろしいことに黒竜江省の炭鉱労働者たちが全国の炭鉱労働者に「北京を目指せ」と呼びかけたことで、問題が
一気に拡大し、省内に大きな炭鉱を抱えるすべての省が臨戦態勢に入ることを余儀なくされたことであった。

 「これにより各地の県レベルの公安局長らが呼び出され、急きょ部下を連れて北京に入りました。同時に高速道路のパトロールが
強化され、24時間体制で不審な車や不審な同乗者がいないかをチェックしはじめたのです。そして、一番驚いたのは久しぶりに
『維穏』という言葉が復活したことです。これは、とにかく安定が大切と強調することで、厳しい問題が予測されるときに党が用いる
言葉です」(北京の新聞記者)

 火元となった陸氏は間もなく、自らの発言が事実と違うと認め謝罪。同時に「下からの虚偽の報告に対しては厳正に処分する」
と付け加えた。

 硬軟の対応で北京への飛び火は回避したが、この騒動はあらためて今後中国が直面する問題の難しさと課題を露呈したといえるだろう。

 ■富坂聰(とみさか・さとし) 拓殖大学海外事情研究所教授。1964年生まれ。

zakzak 2016.04.13
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20160413/frn1604131550002-n1.htm

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