【韓国】日本は“王桜”を東京都の都花に指定したり、世界各地に普及…しかし、原産地は済州島漢拏山　～春の女王・桜[04/14]

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【京仁日報】　　[ チョ・ソンミの木話] 春の女王桜
チョソンミ山林組合中央会・ソウル仁川京畿本部長

南側から寄せられた花の便りが今、水原華城と八達山まで上がっていき桜が花房を吹き出し、
美しい姿態を誇っている。今年は特に異常高温現象で、レンギョウ、つつじと桜の花が一度に
満開して、みている花見客の目をより楽しくしてくれる。

春になると花降った天地を華やかに飾ってくれる桜はバラ科に属する落葉広葉高木で全国に
分布する。

我が国には山桜（※１）、王桜、早生桜（※２）など16種が自生しており、美しい花を見る
ために観賞用に改良して、世界的には400種類以上にもなるという。種類が多様な桜は
形があまりにも似ていて変異が激しく、専門家も区別するのに困難なことが多い。

花の咲く時期、花柱と花梗の毛の有無、花びらの長さや形態などで区別するが、それでも
花が咲いた時が一番簡単に区別がつく。鬱陵島特産といえる島桜は最も先に白に近いほど
淡い花を咲かせて、早生桜（※２）と王桜は葉が出る前に花が咲いて、山桜（※１）は花が
咲くと同時に葉が出て、枝垂れ桜は枝が垂柳のように垂れ下がっている。

王桜は華やかな花で最も愛を受けているが、日本の国花という認識のために日帝残滓と
考えられてそっぽを向かれる頃もあった。光復以降、相当数が切り取られていて、1980年
には昌慶宮を復元する過程で、宮殿の格に合わないという理由で日帝強占期に植えた桜
二千本以上を切り取ってしまうことがあった。

王桜は原産地についての議論が多いが、特に我が国と日本の間で論争が熾烈であり、
最近では、中国までここに加勢した。

日本では王桜を、東京都の都花に指定しただけでなく、日本を象徴する花で日本文化の
伝令使として、世界各地に普及することに熱を上げてきた。

米国ワシントンのポトマック河畔で開かれる桜祭りは20世紀初頭、日本が3千本の王桜を
寄贈したことから始まった。

しかし、王桜の原産地は済州島漢拏山であり、山桜（※１）と早生桜（※２）の間の自然
交雑種ということも証明された。原産地を判断するのに最も重要なのは自生地だが、自生桜
が済州島で確認されたものだけで200本を超えており、桜の宗主国であることを主張する日本
は未だ自生地を探しているとの状況だ。

王桜と日本王桜が遺伝的に同一だというのも、山林庁が日本と韓国の桜の遺伝子分析の
結果と米国農務省が日本と韓国の桜試料82個を採取して塩基配列を分析した結果でも
確認された。

桜は弓を生み出す主な材料の一つだ。丙子胡乱を経験して王位に上った孝宗は北伐を
計画し、弓材に使うために北漢山牛耳洞と奨忠公園の近くに桜を植えた。山桜は木目が
安定して組織が緻密な上、あまり朽ちないなど木材として優れて、陜川海印寺の八万大蔵
経の木版製作にも使用された。

春を代表する花として愛されながら、全国各地に街路樹に植えられた桜は100万本を超え
ており、その地域のランドマークとしての役割をするところも諸所にある。この時期になると聞こ
えてくる「桜エンディング」の甘美なメロディーとともに一抱えを越す桜の木の下で雪のように
舞い散る花びらの中を歩いて春を満喫してみよう。

※１　韓国の「山桜」＝「オオヤマザクラ」のこと
※２　韓国の「早生桜」＝「エドヒガン」のこと

http://www.kyeongin.com/main/view.php?key=20160410010003865
http://www.kyeongin.com/mnt/file/201604/2016041001000681200038651.jpg

【韓国】 日本は“王桜”を東京都の都花に指定したり、世界各地に普及…しかし、原産地は済州島漢拏山 ～春の女王・桜[04/14]

【韓国】日本は“王桜”を東京都の都花に指定したり、世界各地に普及…しかし、原産地は済州島漢拏山　～春の女王・桜[04/14]