【北海道新聞】慰安婦合意半年　少女像の撤去が拠出金の条件であるかのような主張がある　こうした発言は韓国の反発を招く[7/06]

ねこ名無し ★＠＼(^o^)／

　従軍慰安婦問題を巡る昨年末の日韓合意から半年が経過した。韓国政府は元慰安婦を支援する財団を今月中に設立する見通しだ。

　日韓合意には韓国で反発も根強いが、財団準備委員会の金兌玄（キムテヒョン）委員長は「全ての元慰安婦の名誉と尊厳を回復し、心の傷を癒やす」という支援事業の趣旨について元慰安婦に説明を続けている。

　高齢化が進んだ元慰安婦は合意後に５人が死去し、先月下旬時点で生存者は４１人となった。日本政府も１０億円を拠出する財団の支援事業を一日も早く開始できるよう、環境整備に力を入れたい。

　４月の韓国総選挙では、合意に反対する野党が勝利した。元慰安婦を支援する市民団体は独自の財団設立を目指す。来年は大統領選がある。情勢は楽観できない。

　しかし、合意を評価する元慰安婦は少なくないという。被害者の女性一人一人の思いをくみ取りながら事業を進め、韓国世論の理解を得ていくしかない。

　筆舌に尽くせない苦しみや屈辱を受けた傷が少しでも癒やされ、実質的な償いがされたと実感できるような事業のあり方について日韓両政府で知恵を絞ってほしい。

　懸案として残されているのは、日本政府が撤去を求めてきた、ソウルの日本大使館前に立つ慰安婦少女像の問題である。

　日韓合意では、韓国政府が「適切に解決されるよう努力する」とされた。自民党内には、少女像の撤去が拠出金の条件であるかのような主張もある。

　こうした発言が韓国国内の反発を招き、支援事業を遅れさせることがあってはならない。

　韓国政府が約束通り撤去へ努力するのは当然としても、まずは両国による和解の営みを軌道に乗せることが先決だろう。

　そのためには、安倍晋三首相が朴槿恵（パククネ）大統領に表明した「心からのおわびと反省」を、元慰安婦の胸に響くように伝えることだ。

　韓国の柳明桓（ユミョンファン）元外交通商相は共同通信のインタビューで「個人的には、合意内容を記した首相の手紙を日本大使が女性らに直接届け言葉をかけてほしい」と述べた。検討に値するのではないか。

　１５、１６日にアジア欧州会議（ＡＳＥＭ）が開かれるモンゴルのウランバートルで、日韓首脳会談の開催も取り沙汰されている。

　合意の着実な履行に向けた首脳同士の意思を示す場にもなろう。両国が確認した慰安婦問題の「最終的かつ不可逆的な解決」へと導くには、いまが正念場である。

http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/opinion/editorial/2-0066757.html

【北海道新聞】慰安婦合意半年 少女像の撤去が拠出金の条件であるかのような主張がある こうした発言は韓国の反発を招く[7/06]

【北海道新聞】慰安婦合意半年　少女像の撤去が拠出金の条件であるかのような主張がある　こうした発言は韓国の反発を招く[7/06]