【韓国/軍事】仁川上陸作戦で後方撹乱、‘LST汶山号’戦死者記念碑除幕［09/12］

韓国戦争当時、浦項長沙上陸作戦で戦死したLSTムンサン号船員11名の犠牲精神を
称える‘ムンサン号戦死者記念碑’が釜山に建てられた。

海軍作戦司令部は12日午後、釜山影島区東三洞の殉職船員慰霊塔でムンサン号
戦死者記念除幕式を開催した。

行事にはムンサン号戦死者遺家族、海軍将兵、予備役団体、海洋水産部、釜山市、
釜山地方報勲庁、海上労動組合関係者など100余名が参席した。

横135cm、縦60cm、高さ145cmの記念碑にはムンサン号のファン・ジェジュン船長を
初めとしてクォン・スホン、キム・イルス、パク・シピル、プ・ドンスク、アン・スヨン、
ユン・ウンヒョン、イ・スヨン、イ・ヨンリョン、イ・チャンソク、ハン・シテクなど船員11名の
名前が刻まれた。

ムンサン号戦死者記念碑建立を建議したチェ・ヨンソプ海洋少年団顧問は「ムンサン号
船員たちの活躍と犠牲が無かったら決して今日の大韓民国は無かっただろう」と話した。

ムンサン号は第2次世界大戦当時米国で建造された上陸艦で1947年2月、韓国政府に
売却されて大韓海運公社の物資輸送船として運営された。

6・25が勃発すると当時石炭積載のために江原道墨湖港にいたムンサン号と船員たちは
海軍に動員されて海軍墨湖警備司令部将兵及び軍家族を移送した。1950年7月には
海軍最初の戦闘艦である白頭山艦(PC-701)と共に麗水撤収作戦に参加、敵の砲撃が
吹き荒れる状況で600余名の我々陸軍兵力と物資を安全に撤収させた。

ムンサン号は以後敵に仁川上陸作戦を欺瞞する一方、北韓2軍団後方を撹乱する
ために大韓民国軍単独で実施した長沙上陸作戦に参加した。1953年9月14日学徒兵
などで成り立った遊撃隊員772余名を乗せて釜山港を出航したムンサン号は台風に
遭って9月15日浦項長沙洞の海岸30余mを控えた地点で座礁した。しかし遊撃隊員と
ファン・ジェジュン船長を始めとする船員は敵の銃撃と風浪をかい潜って上陸に成功、
敵と交戦をして仁川上陸作戦の成功に寄与した。この戦闘でファン・ジェジュン船長と
船員10名を含んで自軍139名が戦死した。

一方、慶北盈徳郡は 320余億ウォンの予算を投じて‘ムンサン号復元事業’を進行中
である。

2016/09/12 17:31
https://www.hankookilbo.com/v/53e504426b724acb90204eafb3e0910e