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【国際】中国がっかり?鉄道の速度競争はもう古い!世界最大の鉄道見本市で起きていたこと[9/28]

1 :ねこ名無し ★@\(^o^)/:2016/09/28(水) 06:53:11.02 ID:CAP_USER.net
「開幕から4日間、ずっと会場内を歩き通したけれど、すべての展示内容を見尽くすのは無理だった……」

ドイツのベルリンで開催された鉄道見本市「イノトランス」が9月23日、閉幕した。会場で出会った鉄道エンジニアが思わずこぼした愚痴がその規模の凄さを物語っている。

まさに「世界最大の鉄道業界の展覧会」という枕詞がぴったりのこの催しには、60カ国から2955社が出展。来場者は14万5000人を突破したほか、20カ国以上から視察団が来訪と、主催者のベルリンメッセは「あらゆる統計から見ても、今回は過去最大の規模となった」と誇らしげに語っている。

偶数年に開かれる「イノトランス」という行事が世界の鉄道業界関係者からこれほどまでに注目を浴びるのはなぜだろうか。「メーカー各社が新製品や経営戦略を発表する場」、「最新鋭車両が見られる」など、最先端技術の実物をこの目で確認するのに最適な場所であることには間違いない。しかしそれよりも重要なのは、「鉄道業界のトレンドが今後、どの方向に向かっていくのか」を占う絶好の場である、と筆者は感じている。

車両を「爆チェック」する中国の技術者たち

会場内で目に付いたのは、欧州の主要メーカーが出展した最新鋭車両をつぶさに観察する中国からの技術者たちの活動。中国はこれまでに「あらゆる国の技術」を導入し高速鉄道網を整備、この9月にはついに2万キロメートルを超えている。

過去にさまざまな事情や経緯はあったものの、この数年以内の状況を見ると「国内での完全組み立て」を推進していることは紛れもない事実。一部の主要部品は輸入品に依存しているとはいえ、中国中車というメーカーが車両の生産車両数で、仏アルストム、独シーメンス、加ボンバルディア(鉄道部門の本拠地はドイツ)から成る欧州の「ビッグスリー」のそれを大きく抜き去っている。

「イノトランス」で中国の技術者たちは、展示されている車両から「情報を取れる機会には徹底的に取る」と、積極的に「爆チェック」を進めていた。

例えば、スイス製車両の自動連結器の寸法を測定したり、シーメンスが「ICE3」をベースに開発したトルコ国鉄向け「ヴェラロ・ターキー」の装備品の形状を数人がかりで細かく写真を撮影したり。過去のイノトランスでも中国の企業出展も見学者の来場もあるにはあったが、これほどまでに「露骨に」情報を得ようとする貪欲さを感じたのは今回が初めてだ。

「より速く、遠くへ乗客を運ぶ」という方針が中国をはじめとするアジアの国では依然として大勢を占めているようだが、鉄道業界のトレンドセッターとも言える欧州ではまったく違うことが起こっている。

中国はがっかり?欧州の高速鉄道は真逆の方向へ

「イノトランス」の開幕初日に発表された速報レポート「世界の高速列車のトレンドに発生した"異変”」でも概要が伝えられているように、今回は「会期中に各社の経営トップが示した高速鉄道車両の開発構想の中で、速度性能の向上に関する言及はほとんどなかった」。つまり欧州では明らかに「速度追求のための開発競争」の時代は終わったと見てよいだろう。

ちなみに今回の「イノトランス」で、営業最高時速300キロを超えられる車両は、前述のシーメンス製「ヴェラロ・ターキー」のみ。出展されたそれ以外の車両をざっと眺めると、明らかに欧州のトレンドは「速度追求をやめ、経済的かつ既存インフラをより活用して、最大の生産性を得る」という方向に転化している。つまり、世界最新鋭の技術をより多く取り入れて、より速く走らせようと切磋琢磨を止まない中国の状況と比べると、欧州の現状はまったく真逆で「そんなに速くなくて良いから、乗客を安くて適切な速度で確実に運ぶ」という流れに収斂しつつある。

中国の技術者たちは「2年前は400キロ超で走れる化け物列車(伊アンサルドブレダ、現・日立レールイタリアが生産する「フレッチェロッサ1000」)が出たから、今回はもっとすごいものが出てくるに違いない」と張り切ってはるばるドイツまでやって来たのかもしれないが、その期待は大きく外れた格好となったようだ。

http://toyokeizai.net/articles/-/137817

>>2以降に続く)

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