【中国】大型連休前に旅行者のマナー向上目指す　中国人観光客の行儀の悪さ撲滅でキャンペーン[9/29]

ねこ名無し ★＠＼(^o^)／

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第2次世界大戦の終結71周年を記念して旧ソ連の退役軍人とポーズを取る中国人観光客（2日、モスクワ） Photo: Associated Press

　香港の街で放尿する、腹を立てて客室乗務員にお湯を浴びせる、タイのラバーズビーチから木片を盗む――。（訳注＝今夏、プーケットの砂浜にあった木片を持ち帰ろうとした中国人観光客の行儀の悪さを北京出身の中国人女性が批判し、「郷に入っては郷に従うべき」と主張。中国のネット上でも賛同を呼んだ）

　「黄金週（中国語で「黄金周」。ゴールデンウイーク）」と呼ばれる1週間にわたる連休（10月1日の国慶節から1週間）を前に、中国政府が撲滅しようと目指しているのが、中国本土の観光客によるこういったマナー違反行為だ。黄金周には大勢の市民が国内外を旅行する。

　マナー違反撲滅を後押しするため、中国国家観光局（CNTA）と中国旅行予約サイト最大手の携程旅行網（シートリップ）はタッグを組み、モデル・ツーリスト（模範的な観光客）を探すキャンペーンを始める。見習う価値のある行動として奨励し、国として評価することが狙いだ。

　CNTAの王暁峰・副局長はこの取り組みを発表したイベントで、「中国人観光客の礼儀は、中国のソフトパワーを示す重要な指標になるほか、国の影響力を他国に輸出する1つの大きな手段にもなる」と述べた。

　この2機関は、政府系の英字新聞「チャイナ・デーリー（中国日報）」とともに、模範的な観光客の作法だと思う例を挙げるよう市民に求める。シートリップの投資家広報（IR）担当者によると、模範者には、旅行グッズや同社のノベルティグッズなどをプレゼントする計画だ。

　同氏は、「このキャンペーンには中国人旅行者のイメージを変える狙いがある。海外で中国人観光客に対する評価が高くなることを切に望んでいる」と話した。

　例として挙げられているのは、中国人サッカーファンがごみ拾いをしている写真（韓国・ソウルで今月初めに行われた男子サッカーの試合終了後に会場でごみ拾いしたもので、中国代表チームが韓国に敗れた後でもそうした）や、中国人観光客が辛抱強く列に並んで待っている写真などだ。

　シートリップはこのキャンペーンで、作成したガイドラインのほか、ネットユーザーが黄金周の間に投稿した写真を掲載する計画だ。中国人観光客は同国のソーシャルメディアネットワークである微博（ウェイボー）を通じて写真をアップロードするか、チャイナ・デーリーのサイトに写真をアップロードする。写真の礼儀正しい行為が本物であるかどうかをどう検証するのかは明らかでない。

　向こう5年間で6億人を超える中国人が海外旅行をすると予想されている。同国で中間層が拡大しているほか、観光客による消費を歓迎する一部の国が査証（ビザ）の発給要件を緩和していることなどが背景にある。CNTAによると、昨年は前年比10％増となる約1億2000万人の中国人が海外を旅行した。

　中国国内では、昨年の観光業収入は6200億ドル（約62兆6000億円）、旅行件数は40億件以上となった。

　このキャンペーンは「良い中国人観光客」と銘打っており、このほかにも政府は最近、旅行者のマナー違反を減らすため努力している。昨年には、当局がわがままな観光客による悪質な行為を最大2年間追跡できるとする新対策を発表した。

　CNTAは最近、礼儀正しい観光に関するガイドブックも刊行しており、中国国内で多く見受けられる道端でつばを吐く行為や、ごみを捨てる行為を慎むように促している。また、許可された場所でのみ写真を撮ることも薦めている。このほか、「動物を追いかけたり、たたいたり、勝手に餌をあげたりしない」ことや、「無料サンプルを欲張ってもらいすぎない」ことも奨励している。

　海外旅行者に対しては、列に割り込むことは「どこにいても恥ずべき行為」だと告げているほか、「便座に足跡を残さない」ようにすべきだとも述べている。

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【中国】大型連休前に旅行者のマナー向上目指す 中国人観光客の行儀の悪さ撲滅でキャンペーン[9/29]

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