【韓国】国政介入：デモ隊に「感謝」表明の警察、内部で批判噴出[11/01]

ねこ名無し ★＠＼(^o^)／

　「市民を刺激しないようにという意図は理解するが、違法行為を黙認し、感謝まで表明したのはやり過ぎではないか」

　先月29日、崔順実（チェ・スンシル）氏の国政介入疑惑に対する真相究明と朴槿恵（パク・クンヘ）大統領の退陣を求めるろうそくデモがソウル市内で行われた際、デモ隊に対して警察が「感謝」を表明したことをめぐり、警察内部で批判の声が上がっている。警察が過度の低姿勢を示したことで、今後も続くと予想されるデモで警察がむしろ不利になるのではないかというわけだ。左派団体などは土曜日に当たる今月5日と12日、韓国各地で大規模集会を開くと予告している。

　29日にソウル市内の光化門付近で行われたデモでは、6車線を占領したデモ隊に対しホン・ワンソン鍾路警察署長が解散を要求し「尊敬する市民の皆さん、国を愛する皆さんの気持ちは十分に理解します」と述べた。この日、デモ隊は届け出ていたデモのルートを変更し、光化門付近を違法に占拠したが、そのことについての責任は問わなかった。一部のデモ隊メンバーが警察官から盾やヘルメットを奪ったことも黙認した。ソウル地方警察庁は翌日、報道資料で、違法行為には言及せず「市民の皆さんも警察の案内に従い、理性的に協力してくださったことに感謝申し上げる」と市民に対する感謝を表明した。

　これに対し警察内部では「平和も大事だが、今後の違法デモへの対応はどうすべきなのか」と懸念する声が上がっている。ソウルのある警察署で警備を担当する警察官は「昨年の民衆総決起集会と同数の参加者が集まった場合、7万人がソウル市庁前広場と光化門に集結することになるが、どのように統制するか今から心配だ」と話した。別の警察官は「届け出のない場所で集会を開くのは違法だが、今回大目に見たことが悪しき前例になる可能性がある。もはや警察は違法行為が発生しても我慢することしかできなくなった」と懸念を示した。

　集会・デモに関する情報収集を担当する警察官は「2000年代半ばにも、警察が今回のように『我慢の対応』という原則を掲げたが、結果的に職業活動家が暴力や放火を繰り返す事態となった」として「今からでも警察指導部は『警察の対応を悪用する勢力に対しては厳正に対応する』と宣言すべきだ」と主張した。

イ・テドン記者

http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2016/11/01/2016110103228.html