【宮城】中国の音色、被災地癒やす　留学生ら気仙沼で演奏会「息の長い支援で、日中交流の輪を広げたい」[11/6]

ダース・シコリアン卿 ★＠＼(^o^)／

音楽を通じて東日本大震災の復興を支援しようと、首都圏で暮らす中国人留学生や留学経験者のグループが、宮城県気仙沼市の大島で演奏会を開き続けている。

今年も完全復旧した公民館で二胡や馬頭琴の演奏を披露した。震災から５年が過ぎボランティアが少なくなる中、「息の長い支援で、日中交流の輪を広げたい」と話している。

演奏会は大島の公民館祭りに合わせ、今月３日午前11時半に開演。元留学生で音楽家の金満達さん（26）が艶やかな音色の馬頭琴で「荒城の月」を奏でると、ホールに集まった住民約80人は静かに聴き入っていた。

この日はほかにソプラノ歌手や二胡による中国民謡など計６曲を演奏。軽快なテンポの曲では会場から手拍子が起きた。

大島出身で帰郷２日後に大震災に遭い、現在も仮設住宅で暮らす福祉関連勤務、後藤初枝さん（57）は「気仙沼には中国人の女性も多く、自分が本場の演奏を知ることで交流も深まる」と喜ぶ。「何より継続的な支援は『被災地が忘れられていない』という励みにつながる」という。

中国民謡を歌った東京学芸大学博士課程の彭泓（ほう・こう）さん（29）は「知らない曲でも熱心に聴いてくれた。演奏を応援してもらっているような気持ち」と笑顔で話す。

このグループは、中国人留学生らが環境問題などを考えるサークルとして2006年に10人で発足。代表で現在は会社員の●雷（●は龍の下に共、きょう・れい）さん（35）らが東日本大震災の際、08年の中国・四川大地震に思いが重なり、がれき撤去に駆けつけたのが被災地に関わるきっかけとなった。

音楽を通じた支援はその翌年から。東京芸術大などで学ぶ留学生を集め横浜市内でコンサートを企画。収益金30万円を気仙沼市に寄贈し、被災地支援の現状を知ってもらおうと人民日報海外版にも寄稿した。13年からは毎年、現地イベントに合わせて訪問している。

グループは演奏会だけでなく、大島の水産物を中国の卸業者に仲介したり、観光関連の誘客や投資を呼び込んだりするなどの計画も練っている。代表の●さんは「自分たちのネットワークを生かし、支援から交流への輪を広げたい」と意気込んでいる。

日経
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG03H0L_W6A101C1CR8000/

【宮城】中国の音色、被災地癒やす 留学生ら気仙沼で演奏会 「息の長い支援で、日中交流の輪を広げたい」[11/6]

【宮城】中国の音色、被災地癒やす　留学生ら気仙沼で演奏会「息の長い支援で、日中交流の輪を広げたい」[11/6]