【韓国】カトリック大学医学部の研究チーム「青少年期の過剰なネット利用、成年後のタバコ・酒依存リスク増大」[1/4]

ダース・シコリアン卿 ★＠＼(^o^)／

スマートフォン（スマホ）やインターネットにのめり込む青少年は、大人になってから酒やたばこにもはまりやすいとの研究結果が示された。

韓国・カトリック大学医学部のイ・ヘグク教授率いる研究チームは3日、中学2年生（満14歳）のときにネットを頻繁に使用していた人を追跡調査したところ、5年後に喫煙や過剰飲酒をする傾向が高いことが分かったと明らかにした。

青少年期の頻繁なネット利用が成人後の酒・たばこ依存の可能性を高めるとする研究結果が韓国で示されたのは初めて。

研究チームは韓国青少年パネル調査を基に、2003年の時点で飲酒をしていない満14歳1804人と喫煙をしていない満14歳2277人を選び出し、08年（満19歳）時点での飲酒・喫煙実態を調べた。

その結果、特にネットでゲームやチャット、成人向けコンテンツといった中毒性の強いコンテンツを頻繁に楽しむと答えた青少年（「頻繁に」「非常に頻繁に」などと回答した人）は、そうでない青少年に比べ5年後の過剰飲酒（1カ月に3回以上）が1.44倍多かった。

また、ネットカフェなどでネットを利用していた青少年は、そうでなかった青少年に比べ5年後に喫煙者になるリスクが1.48倍高かった。

ネットを頻繁に使用していた青少年が、成人になってから酒やたばこにはまりやすいのは、二つ以上の依存症を併発する「クロス・アディクション」によるものだと研究チームは説明している。

酒を飲むとたばこも吸いたくなるように、何らかの物質や行動にのめり込むと、別の強い刺激にもはまりやすいということだ。イ・ヘグク教授は、青少年期のネット依存がほかの依存症を招かないよう、ネットの使用時間を決めて調節する習慣を持つべきだと指摘している。

一方、サムスンソウル病院神経科のホン・スンボン教授チームはこの日、疾病管理本部と共同で全国15市・道の中高校生2万6395人を調査した結果、81.1％は就寝前に電子機器を平均して1時間程度使用していることが分かったと明らかにした。

電子機器の電源を入れたまま寝るという人も調査対象の9.5％を占めた。研究チームは、電子機器を使いすぎると睡眠時間が減り、眠りの質も低下してセロトニン（精神を安定させる作用のある神経伝達物質）が減少するため、うつ病や不安障害になりやすく、自殺傾向までも高めると説明。

保護者に対し「就寝1時間前には子どものテレビやスマホの使用をやめさせるのが望ましい」とアドバイスしている。

金成謨（キム・ソンモ）記者
朝鮮日報／朝鮮日報日本語版
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2017/01/04/2017010400964.html