【日韓】慰安婦を「集団虐殺」と教えるトンデモ韓国と、“教えない”ダンマリ日本[2/11]

ねこ名無し ★＠＼(^o^)／

　１月３１日、韓国教育部は、韓国で来年導入予定の国定歴史教科書（中高）の内容を発表しました。資料が手元にないので、韓国発の報道を信じるとすると、慰安婦については、軍による「集団虐殺」もあったという記述が増えたとのことです。

　「集団虐殺」…あり得ません。戦前の朝鮮は、日本国の一部です。学校を作り公衆衛生を向上させ、日本語を話す朝鮮人を自国民同様に育てようとしていました。集団虐殺など起こりようもなく、もちろん、これまでの元慰安婦の証言にもなかったことです。それがなぜ、このような記述が教科書に掲載されたのでしょうか。

　代表的な韓国の歴史観は、「受難と抵抗」で貫かれます。大国の横暴に翻弄されながら、けなげに独立を守り続けた「清く正しい、真っ白な自分」というイメージです。中でも、１９１０～４５年は、唯一独立を奪われた暗黒時代。土地や文化、名前まですべてが収奪され、朝鮮民族は塗炭の苦しみをなめたことになっています。

　これが実相とは異なることは、当時を知る人が生きていたころは、ある意味、常識として知られていました。日本人より一段下に見られることはあっても、李氏朝鮮時代の身分制度は撤廃され、汚職や残酷な刑罰は激減、努力すれば報われる社会へ変貌しようとしていました。独立を志向する人は当然いましたが、１９３０年代には、おおむね日本の統治は受け入れられていたのです。

　しかし、日本の敗戦により、棚ぼた式に解放された朝鮮は、南北に分断されます。朝鮮戦争など東西冷戦の最前線に立った韓国で歴史研究が盛んになるのは、冷戦が収束に向かい、軍事独裁から民主化を成し遂げた１９８７年以降です。韓国最大の歴史学会「韓国歴史研究会」の発足も、８８年ですから、現在の韓国の歴史認識は、９０年代以降に本格的に、親北的な左派によって“作られた”と言っていいでしょう。

　一方、９０年代以降、資本主義の発展を検証する右派の経済学的アプローチも活発になりました。そこでは、統計など比較的数値に基づいた研究が行われ、李氏朝鮮時代にはなかった資本主義経済が日本植民地に根付き、“漢江の奇跡”と呼ばれる７０年代の急速な経済発展の基礎になったという認識が普及します。経済史学者、安秉直（アン・ビョンジク）ソウル大名誉教授の研究によると、統治時代、農林水産業の生産比は８割から４割に減少し、工業生産比率は２割から４割に増え、朝鮮半島の近代化が始まったとします。

　しかし、残念ながら、現在の韓国で力を持っているのは左派の歴史観です。しかも、日本統治時代に良い面があったとは、何があっても認めてはならないという風潮はさらに強固になっています。韓国が経済発展して、自国に自信を持てるようになれば、自然と反日は消えていくだろうと、考えていた日本人の考えは甘かったのです。

　歴史学者の韓永愚（ハン・ヨンウ）ソウル大教授は、最近韓国で出版した近現代史の本で、植民地近代化論に立つニューライトの学説を批判しています。驚いたことに、その根拠として挙げたのが、“金王朝”の支配が続く北朝鮮の経済状況です。「南と比べて産業施設の多かった北朝鮮が戦後経済的に立ち後れたのは、日帝強占期に近代化がなかったからだ」という内容からは、歴史の実相を見ようという姿勢は伺えません。

　８０年代に教育を受け、左派の教師やテレビ、新聞、出版物を通じて、戦前の日本がいかにひどくアジア各国に迷惑をかけたかという贖罪史観をすり込まれた者としては、できるだけ韓国の人々に理解を示そうとしてきましたが、正直ここまで来ると、あきれるほかありません。

　韓国を、自国の潔癖さと自国民の優秀さを立証するために、完全なフィクションを史実としてまかり通す国、そう切り捨てるのは簡単です。それでも、なぜ、こんな思考になるのか？　引っ越しできないお隣の国を知り、お付き合いを続けるには、ある程度の検証が必要です。

　そして、未来を担う日本の子供たちへの教育に必要なことは、単に慰安婦の記述を検定教科書から削除するのではなく、韓国がどのように成立し、どのような教育を行っているかという事実を伝えつつ、その理由を考えさせることでしょう。その大前提となるのは、日本による朝鮮半島統治の実相研究と、贖罪史観からの転換であるのは、言うまでもありません。（Ｍ）

http://www.zakzak.co.jp/zakjyo/zkj-news/news/20170210/zkj1702101400001-n1.htm