【国際】金正男氏息子“命懸け”マレーシア入りで北へ反撃　特殊部隊が厳重警戒、司法解剖結果公表へ[2/22]

ねこ名無し ★＠＼(^o^)／

　北朝鮮の金正男（キム・ジョンナム）氏殺害をめぐり、息子のハンソル氏が２１日未明、クアラルンプールの病院施設を訪れ、正男氏の遺体を確認したと韓国メディアが報じた。

　ハンソル氏が身の危険を顧みずにマレーシア入りした狙いは、事件の真相を隠蔽しようとする北朝鮮への反撃だ。司法解剖結果が早ければ２２日にも公表されるのと併せて、北のウソを暴く。

　韓国のＭＢＣテレビは、ハンソル氏は１時間ほど病院内にとどまった後、車に乗り込み立ち去ったとしている。一方、聯合ニュースなどは「入国は確認されていない」と伝えている。

　香港の公共放送、ＲＴＨＫ（電子版）は、ハンソル氏が２０日、マカオ発の航空便に搭乗し、同日夜にマレーシアのクアラルンプールに到着したと伝えた。また、香港のフェニックステレビは同空港の到着ロビーで撮影されたハンソル氏とみられる黒いマスクをして帽子をかぶった若い男性の姿を映し出した。

　正男氏の遺体が安置されている病院施設では２１日未明以降、武装した特殊部隊の隊員ら４０～５０人が警備を続けていた。

　ハンソル氏はＤＮＡ検査のほか、検視にも立ち会ったとみられ、北朝鮮側の「正男氏とは別人」との主張が一気に崩れることになる。

　２０１３年、ボスニア・ヘルツェゴビナのインターナショナルスクールを卒業したハンソル氏は、フランス屈指のエリート校で、政治学を学んだといわれる。

　フィンランドメディアとのインタビューでは、金正恩（キム・ジョンウン）朝鮮労働党委員長を「独裁者」と呼ぶなど、北朝鮮の現体制に批判的な姿勢を示したことで知られる。

　英紙メール・オン・サンデーなどによれば、恋人のソニアさんとともに昨秋から、英オックスフォード大大学院へ進学する予定だったが、中国との関係が悪化した北朝鮮の工作員が暗殺を企てることを恐れて断念した。

　香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポストは、ハンソル氏がマカオ警察の保護下にあると報じたが、父が殺害された現地に赴くことはまさに命懸けだ。一方で、大胆な行動の背景には中国の後ろ盾が存在するとの観測もある。

　正男氏の司法解剖の結果について、マレーシアのスブラマニアム保健相は、通常であれば１週間が経過した２２日ごろ出ると述べたが、「国際的な関心を呼んだ今回のような事件では、自信を持って解明につながるような答えを得なければならない」として、作業を慎重に進める考えを示した。

　正男氏暗殺をめぐり、北朝鮮とマレーシアの関係は悪化の一途だ。

　康哲（カン・チョル）駐マレーシア北朝鮮大使は２０日の会見で、遺体は正男氏ではなく、あくまで、北朝鮮の外交旅券の名義どおり「キム・チョル」だと主張した。

　さらにマレーシアの捜査は「信用できない。政治的な目的がある」と批判し、死因特定など警察の捜査の遅れを指摘した上で、北朝鮮の関与が強く疑われているにもかかわらず、「共同捜査」を提案した。

　これに対し、マレーシア外務省は同日、康大使の抗議は「根拠がない」と非難し、同国の駐北朝鮮大使を召還するなど、非難の応酬が激化している。

http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20170222/frn1702220830002-n1.htm
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20170222/frn1702220830002-n2.htm

http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/images/20170222/frn1702220830002-p1.jpg
正男氏の遺体が安置されている病院施設を警戒する特殊部隊の隊員＝２１日、クアラルンプール（ＡＰ）
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/images/20170222/frn1702220830002-p2.jpg
正男氏の息子、ハンソル氏とみられる男性（共同）

【国際】金正男氏息子“命懸け”マレーシア入りで北へ反撃 特殊部隊が厳重警戒、司法解剖結果公表へ[2/22]

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