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【朴政権崩壊】父は“弾丸”で娘は“弾劾”で去った 全ては「姫」の限界だった 黒田勝弘[3/11]

1 :ねこ名無し ★@\(^o^)/:2017/03/11(土) 21:50:17.86 ID:CAP_USER.net
 朴槿恵大統領が任期を全うできず青瓦台(大統領府)を追われることになった。それも“弾劾”という不名誉なかたちで。父、朴正煕(パクチョンヒ)は1979年、長期政権の途中、権力内部の暗闘が原因で側近に暗殺されている。父は“弾丸”で青瓦台から消えた。朴父娘の不幸な末路は韓国政治の激しさをあらためて内外に印象づけるものだ。

 娘の失敗は、経済発展で国を豊かにした父の“七光”で大統領になったものの、政治的指導力が父に及ばなかったことだ。そして自らは「清く正しく美しく」を看板にしながら、舞台裏では、どこかいかがわしくきわめて俗っぽい女実業家、崔順実(被告)なる“悪友”に人生を依存していたという意外な事実が、国民を失望させ怒らせた。

 朴槿恵氏は若くして母を北のテロで亡くし、父も非業の死を遂げるなど「悲運の公主(姫)」として人びとから同情と配慮を受けてきた。しかし政治指導者としては、国民との意思疎通や人材起用などがきわめて閉鎖的で独善的だった。政治的力量不足を自覚できず、それを補う手立ても知らなかったというのは明らかに「姫の限界」だった。

 彼女の悲劇は、父のおかげで大統領になったにもかかわらず父に学ばなかったことだ。軍人出身だった父は公私の区別は厳しく、人材登用と組織運用にたけていたが、娘は“疑似家族”になっていた私的な崔順実一族の勝手を排除できず、足をすくわれてしまった。

 彼女には父への裏切りもあった。父が65年、国民の反対を戒厳令で抑えて国交回復に踏み切った日本との協力は現在の韓国発展の基礎になった。その日本との関係を、最後は日韓慰安婦合意にこぎつけたものの長く悪化させた。

 中国への過度の接近もそうだ。朝鮮戦争の際、中国は“侵略国”だったのにその過去には一切触れず、天安門広場での対日戦勝70周年軍事パレードまで参観している。歴史を無視し、さらに“日韓離間”という中国の戦略に乗っかった。そこには「北の脅威」への備えに全力を尽くした父の苦心への思いはなかった。

 対中関係は今、逆に米軍の最新鋭迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」の韓国への配備問題で中国から激しく責められている。対中接近策も明らかに失敗だった。

 朴氏は当初、保守政権として「非正常の正常化」を公約に、いわゆる民主化で乱れた法秩序の確立や、各界に浸透した親北・左翼勢力の排除を目指した。親北政党の解散や歴史教科書国定化などはそれにあたる。

 しかし崔順実スキャンダルでその公約もほごとなってしまった。しかも皮肉として最大の“業績”になるはずだった「次の政権を左翼・革新系の野党に渡さない」という課題も、風前のともしびだ。朴氏は弾劾・罷免にいたった崔順実スキャンダルを「仕組まれたもの」と不満を吐露していたが、その隙は明らかに彼女にあった。

 2008年に狂牛病問題をめぐる大規模な反米・反政府デモが起き都心を埋めたときのように、韓国政治は激しく予測が難しい。今回も反政府派の大規模ロウソク・デモに始まり、後に保守派の国旗デモが抵抗したが、結局、弾劾・罷免を要求する前者の“街頭圧力”が民意として憲法裁判所で認められた。

 これで“デモ政治”はさらに勢いづく。こうした韓国政治のスタイルは今後も続くことになる。(ソウル駐在客員論説委員 黒田勝弘)

http://www.sankei.com/world/news/170311/wor1703110022-n1.html
http://www.sankei.com/world/news/170311/wor1703110022-n2.html
http://www.sankei.com/world/news/170311/wor1703110022-n3.html

http://www.sankei.com/images/news/170311/wor1703110022-p1.jpg
韓国の朴槿恵大統領の罷免決定を伝える街頭テレビ=10日午後、東京・有楽町

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