【中国】給与所得者のお金事情　稼いだ分だけ使う！月光族、理財族、忘財族…３パターン[5/22]

ねこ名無し ★＠＼(^o^)／

　給与所得者には、毎月の給与を使い切る「月光族」、給与の余剰金を資産運用などで増やそうとする「理財族」、余裕があっても財テクに興味がない「忘財族」の３種類の人がいる。

　中国社会科学院金融研究所が発表した給与所得者の資産管理意識などに関する「中国人賃金報告」で、その使い道などが明らかになった。中国国営新華社通信が伝えた。

◆財テクよりも消費

　月光族の消費は「稼いだ分だけ使う」という考え方。消費を重視し、基本的に給与は残らない。２０～３５歳がほとんどだ。

　月光族になる要因には２パターンがある。（１）所得が少なく生活費に余裕がない（２）所得は多いが将来に不安がないため、貯蓄などの必要性を感じず、使いたいだけ使う－といったものだ。

　どちらにしても、月光族には（貯蓄も含めた）財テク意識が低い。報告によると、月光族の毎月の余剰金は１０％程度で、それ以下の人もいる。その半分以上に資産運用計画がない。

　報告では月光族を２種類に分類。１つは資産運用を行う資金がない人で、その８２．１１％は月給３０００元（約４万８６００円）以下、９５％近くが５０００元未満だ。もう１つは、経済的ストレスをあまり感じず資産運用に慣れていない人たちで、消費は自然と多くなる。

　月光族の最大の出費は食費、衣類、生活用品の費用で、女性が約７割を占め、半分以上が経済成長の遅れた地域に集中。若者が多いことが特徴で、１９８０年代生まれと９０年代生まれで７０％を超え、工場・建設現場の労働者や（管理職や専門職でない）一般的な職業、学生が多い。

　「財テクを忘れがちな人たち」を表す忘財族は、月光族と異なり、地道に稼いだお金を（大きな単位で）簡単に使い、給与がある程度余っても資産運用を行おうと思わない。財テクによる収益に敏感でないため、余剰金はそのまま放置される。

　報告によると、忘財族の給与所得の余剰金は１０％以上あるが、資産管理計画はない。給与は３０００元以下、３０００元超５０００元まで、５０００元超がそれぞれ約３分の１ずつ。資産運用を行わないのは主に「余剰金の額は少なく、投資にまわしても大きな利益は得られないし、急な出費に備えて流動資金は必要だ」との考えからだという。

　忘財族で最も多いのは８０年代生まれで、４５．９３％を占める。一般的な職業、工場・建設現場の労働者、政府機関で働く人たちがほとんどだ。給与のほとんどを食費、衣類や生活用品の購入、住居費用、学費に使い、リスク許容度が低めだ。

　とはいえ忘財族は月々の余剰金が少なくなく、所得の３０％を超える人が４３％に上る。資産運用を考えれば、資産運用アドバイザーを利用する可能性が高く、銀行の理財商品購入や不動産投資、インターネットでの資産運用を選ぶだろう。

◆ネットなど収益重視

　一方で、理財族は余剰金の資産運用を計画的に行い収益性を重視する。低所得者から高所得者までさまざまだ。

　報告によると、理財族の給与の余剰金は１０％以上で、適度な消費を心がけ、資産運用計画も立てて将来の消費能力を高めている。理財族の約７割が経済の発展した１～３線都市（大～中小都市）に居住し、８０年代、９０年代生まれも少なくない。リスク許容度は高く、中程度のリスク許容度がある人が３分の１いる。

　理財族は、銀行の理財商品や保険商品、ネット金融プラットフォームの資産運用方式を選ぶ人が（他の２つの族よりも）多くなっている。ネット金融は操作性が良く、ハードルが低く、収益性が高いことが特徴だ。

　金利の低下に伴い、銀行の理財商品は収益性が低下する一方で、ネット金融はイノベーションを繰り返し、徐々に普及。給与所得の余剰金を（インスタントメッセンジャーの微信が提供する）「理財通」や（電子決済サービスの支付宝が提供する）「招財宝」といったネット金融プラットフォームで運用する８０年代、９０年代生まれの若者が少なくないという。

　報告によると、９０年代生まれの資産運用方法では、ネット金融の割合が銀行よりも多い。「理財通」のデータによると、利用者は２３～３９歳に集中しており、２３～２９歳が４０％を超えている。（上海支局）

http://www.zakzak.co.jp/economy/ecn-news/news/20170522/ecn1705221530004-n1.htm

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