【北解放の米学生死亡】元収容者が見た外国人虐待の実態…「言葉が通じない」「姿勢崩した」と殴る　犯罪者として同じ扱い、治療なく放置

1 ：ねこ名無し ★＠＼(^o^)／：2017/06/21(水) 20:53:07.19 ID:CAP_USER.net

　【ソウル＝桜井紀雄】北朝鮮で拘束された米国人大学生、オットー・ワームビア氏が昏睡状態で解放された後に死亡した問題で、収容所を経験した脱北者が２０日、当局による外国人暴行の実態を産経新聞に証言した。

　看守らは「言葉が通じない」といった理不尽な理由で容赦なく外国人も殴ったという。

　スパイ罪で２０００〜０３年、北朝鮮の政治犯収容所に送られた後、韓国に亡命した脱北者団体代表の鄭光日（チョン・グァンイル）氏は、秘密警察、国家安全保衛部（現・国家保衛省）の取り調べの際、中国人や韓国人牧師らと同じ房に収監された。外国人も「犯罪者」として同じ扱いを受けたという。

　施設内では「秩序厳守」が徹底された。だが、中国人は言葉が聞き取れず、それだけで度々看守らに殴られた。じっと座っていないという理由でも殴る蹴るの暴行を受けたという。

　死亡したワームビア氏について、鄭氏は「英語が分からない看守らのいらだちを買って暴行されたことは容易に想像できる」と指摘する。

　容疑者に対し、自白するまで暴力的な取り調べが行われるが、ワームビア氏の場合、興味本位でホテルにあったポスターを持ち帰ろうとしただけであり、政治的動機を説明しようがなかったはずだともみる。このため、取り調べが苛烈さを増した可能性がある。

　食事も国内容疑者と同じわずかな飯とおかずだけで、著しく体調を悪化させる外国人が少なくない。倒れても手術設備が整わず、まともな治療も施されずに半ば放置されるという。

　ワームビア氏が昏睡状態に陥ったことに関する北朝鮮側の説明に、鄭氏は「ボツリヌス菌中毒は嘘だ。暴行が原因に違いない」とし、北朝鮮は国内で死なれるよりましだとワームビア氏を解放したにすぎないと推測する。

http://www.sankei.com/world/news/170621/wor1706210029-n1.html
http://www.sankei.com/world/news/170621/wor1706210029-n2.html

http://www.sankei.com/images/news/170621/wor1706210029-p1.jpg
１３日、米オハイオ州の空港に到着し、抱えられて運ばれるオットー・ワームビア氏とみられる人物（ロイター）
http://www.sankei.com/images/news/170621/wor1706210029-p2.jpg
北朝鮮当局に拘束され、裁判所に出廷するオットー・ワームビア氏＝２０１６年３月、平壌（ＡＰ）