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【コラム】北朝鮮が「米国本土」を攻撃できない根本理由 金正恩の「脅し」に恐れる必要はない[8/06]

2 :ねこ名無し ★@\(^o^)/:2017/08/06(日) 14:01:16.10 ID:CAP_USER.net
>>1の続き)

北朝鮮の軍事活動は突発的な「残酷な結末」を招くとか、米国が「レッドラインを超えた」などと言うとき、北朝鮮は本気なのだろうか??もしそうであれば、これに応じる準備はできているのだろうか。こうした点を理解することは、米政府にとっても難しくなってきている。

目下のリスクは「米国による先制攻撃」

ロサンゼルスに住む私の質問者たちも、北朝鮮による脅し文句の多くは、「たら・れば」の文脈の中にあることは知っている。

たとえば、もし米政府が金正恩の抹殺を試みたとすれば、北朝鮮は米国本土を攻撃するだろう――そうした宣言は先週行われた。米国を「焦土」と化し、「破壊」をもたらすという言葉はたいてい条件付きで使われる。

レトリックを超えて、限定的な衝突が国境周辺の陸地や海上で発生するようになってきており、全面的な紛争に発展する可能性も出てきている。

こうした中で、これまでと違うのは、この結末に「米国本土へのミサイル攻撃」がありうる点だ。緊迫する状況下、目下のリスクのひとつは、米国がそうしたシナリオの先手を打つかもしれないことだ。

反対に、もし北朝鮮の首脳陣が、限定的な戦闘が戦争や政権を転覆させる試みにまで発展すると考えたとしたら、自分たちが「(核兵器を)使うか使わないか」という状況にあると考えるはずだ。

われわれには北朝鮮のミサイルや核兵器が限定的な衝突を起こすのか、あるいは大げさな瀬戸際交渉に使われるのかは今のところ知る由もない。

もうひとつの懸念は、緊張が高まる中で、技術的、または人的な壊滅的過ちが発生する可能性だ。1983年9月26日、ソビエト連邦の早期警戒システムが、米国の大陸間弾道ミサイル「ミニットマン」が複数発射されたと記録した。

当時、当直将校だったスタニスラフ・イェフグラーフォヴィチ・ペトロフは恐怖におののきながらこれを誤報と判断した。

もし彼が規則どおりにソビエトの指導者へ報告していたなら、ほぼ間違いなく報復攻撃が行われたはずだ。今日、同様の技術的な誤りが発生した場合、北朝鮮の兵士が国外の状況を鑑みる見込みはほとんどなく、結末は異なるだろう。

幸いなことに、64年後、衝突の両方が全面戦争を避けられるまでに成熟している。そして、米政府にはその醜い道を避けるためのほかの選択肢がある。

すべての行動にリスクが伴う

ひとつは、朝鮮半島に適切な軍隊を維持することで、もうひとつは、北朝鮮と、米国の同盟国である韓国と日本にその防衛姿勢を伝えることである。トランプ政権はまた、同盟国との積極的な経済・政治関係を維持しなければならない。

すべての行動には、必然的にいくつかのリスクが伴う。米政府が北朝鮮政府の武器開発のペースを遅らせることを目的に2次制裁を科すことによって中国の企業や銀行が北朝鮮との関係性について調査を受けることになれば、日中関係に摩擦が生じかねない。

米国が軍事演習をやめる代わりに、北朝鮮が核開発をやめるという凍結契約を結んだとしても、政治的、あるいは、軍事戦略的なリスクが浮上するだろう。

米国は、北朝鮮の経済成長や社会的な変化を支援することによって、長い目で見れば、北朝鮮の姿勢を変えることはできるだろう。しかし、この方法は北朝鮮との交流やつながりを促進せねばならず、制裁とのバランスを取るのが難しい。

北朝鮮問題を迅速に解決する方法はない。しかし、今のところ、少なくともカリフォルニアの人々が、北朝鮮のミサイルが今にも彼らの住んでいるところを襲ってくる、と恐れるべきではない。

著者のアンドレ―・アブラハミアン氏は、オーストラリアのマクォーリー大学フェロー、北朝鮮で職業教育を行う国際NGO(非政府組織)「朝鮮交流」副所長。

(おわり)

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