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【中国】先進都市・中国深センを彷徨う若き廃人と貧民街の実態[8/18]

1 :ねこ名無し ★@\(^o^)/:2017/08/18(金) 08:26:06.45 ID:CAP_USER.net
中国・深センは、中国の経済成長の象徴のような都市である。しかし、その底辺をみれば、現実に夢も希望もない、仮想世界に逃げる若者たちが社会問題化しつつある。ノンフィクションライター・安田峰俊氏による現地レポート。

 * * *
「わたし、いちど香港に行ってみたい」

広東省深セン市郊外の龍華新区にあるマッサージ店。きわどい服装で私の足ツボを押す女の子がそうつぶやいた。雲南省の農村出身で、中学卒業からの出稼ぎ生活は9年目になるという。

一昔前と違い、いまや中国人の香港通行証は誰でも取れる。だが、この街の住民の多くは、わずか10km先の香港に決して行けない。

「通行証は、数年に一度しか帰らない地元(戸籍所在地)の役所でしか申請できない。つまり無理よね」

そう話す彼女はやがて、私の鼠径部に手を伸ばした。総額198元(約3300円)で秘密のサービスがあるというのだ。だが、詳しい身の上話を聞いた以上、やや気が引けるような……。

──バンッ!!

突然、個室のドアが開き、顔を出した男性店員が「逃げろ!」と叫んだ。ガサ入れだ。彼女は血相を変えて部屋から出ていったが、私はマッサージパンツを着替える途中で公安(警官)に踏み込まれ、情けない姿を撮影されてしまった。

さっき、何もしなくてよかった。形式的に身分証をチェックされただけで、お咎めなしの釈放である。

「けんさだぞ。けんさー」

むしろ気になったのは、公安の背後でだらしなく声を上げる十数人の若い男たちだった。執勤(ヂーチン)と書かれたベストに黒い制服。だが、プロの治安関係者とは到底思えない締まりのない顔が揃う。

店を出てから再び様子を見ると、先ほどの彼らは周囲にたむろする若者とスマホで遊んでおり、上司格の公安職員にどやしつけられていた。

「執勤は、口入れ屋を通じて公安局の下働きをする短期雇用の民間人だ。雇用期間が終われば、街にいる失業者の群れに逆戻りさ」

現地で配車業を営む男性はそう語る。男も女も、捕まえる側も捕まえられる側も、この街に蠢くのは全員が同じような階層の人々ばかりであった──。

深センは中国ナンバーワンの金持ち都市だ。近年はアジア有数のイノベーション拠点としても台頭が著しい。だが、郊外には短期労働者のスラムが点在する。

シャープを買収した鴻海や格安スマホで有名なZTEなど、名だたる電子機器メーカーの工場労働を目的に、地方出身の出稼ぎ者が集まるためだ。なかでも龍華新区は職業斡旋所が集中し、人々の間ではある斡旋所の名を取って「三和」と呼び慣らわされている。

三和に集まる人々の多くは20〜30代の若者だ。彼らはどんなに貧しくてもスマホを持ち、パソコンも使える。だがそれゆえに、ネットゲーム(ネトゲ)などのデジタルな娯楽に搦め取られる者も多い。

「1日働けば3日遊べる」

これが三和の合言葉だ。路地裏には格安のネットカフェ(ネカフェ)が数十店舗も乱立し、平日の昼間から遊ぶネトゲ廃人で満員である。

深センの中心部なら1食30元(約500円)かかる食事も、三和では4〜10元で済み、安旅館の寝床にもありつける。短期労働でわずかな収入を稼げば、しばらくゲームやギャンブルに興じて暮らせるのだ。

数年ほど前から、彼らは中国のネット上で「三和ゴッド(三和大神、サンホーダーシェン)」と呼ばれはじめた。ただしその生活の実態は「神様」とは程遠いものである。

◆ヴァーチャル決済の闇

「過去、1年4ヶ月くらい三和で暮らした。朝から晩までネトゲ三昧だが、最低の生活だったぜ」

元ゴッドの譚茂陽(タンマオヤン)は言う。彼は湖南省チン州市出身の23歳。中学卒業後に深センに出て工場労働者になり、やがて小さな食堂を友人と共同経営しようと考えた。

だが、創業資金5万元(約83万円)のうち彼が2万元を負担した店は、たった2ヶ月で倒産した。法律がわからず、無許可で露店を出して通報されたのだ。

https://www.news-postseven.com/archives/20170818_603122.html

>>2以降に続く)

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